「欠点」 ページ4
部活も終わり教室に戻る。
私は月島くんと山口くんと綾瀬と同じクラスだ。
綾瀬は頭が悪い方だけど特進クラスに入れている。
きっと受験は努力したんだろうなぁ…
教室に着くと綾瀬はツッキーたちと話しながら自分の席に着く。
綾瀬はほんとにヒロインって感じでクラスメイトからの絶大な人気はない。
でもその性格からみんな綾瀬を慕っている。
「ねぇA〜！テスト返却一限目だって！ほんとどうしよう…」
『 頑張れ頑張れ笑』
「投げやりじゃん笑！」
綾瀬と話すのは普通に好きだよ。
でも綾瀬の存在で私が掠れちゃうのがただ悲しい…
「おはよーよしお前ら席つけ〜」
話をしていると担任の先生が入ってきた。
大人しく自分の席に着く。
先生の長い話が終わるといよいよテスト返却だ。
周りから悲鳴が上がる。
「今回の平均点は60点だ、5教科全部でな。」
「まじかよ！1位の人は誰なんですか〜？」
先生が平均点を告げるとクラスの中でも中心的な人が先生にそう伝える。
そう前回の中間テストは順位が出なかったのだ。
「1位は…このクラスの佐々木だ。全教科合計497点で2位とも圧倒的差だ、今回のテストは難しくしたんだけどなぁ…」
クラスからかどよめきの声が上がる。
まぁ私頭いい感じ出てないしね。
綾瀬も月島くんも山口くんも唖然としている。
「じゃあ順番に取りに来いよ〜相原〜」
次々と名前が呼ばれている中クラスの話題は私で持ち切りだ。
「佐々木さんって頭いいんだ…才色兼備じゃん…」
「美人だしね…」
「まじで完璧じゃん」
ここまでは良かった。褒めてくれているんだと。
でも…
「もう完璧すぎて近づけないよね…」
「今までもめっちゃ綺麗だから近づけなかったのに…」
辺りからの声は次第に私を別次元として崇める言葉に変わっていた。
私って近寄り難いのか…
結構笑っているつもりだったんだけどなぁ…
「君って頭いいんだね、たかがさえみんな綺麗で近づかなかったのに友達無くすんじゃない？」
留めは月島くんのその言葉。
煽るのが得意だなぁ…
うーん…
綾瀬みたいになるのはやっぱり欠点が必要だ。
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桜花 - 私だったら絶対夢主ちゃん選ぶけどなぁ。夢主ちゃん応援してます！ (2022年3月22日 11時) (
レス) id: 9244dafa1b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 留めは とありますが、前後の文の感じでは 止め ではないかなと思ったのですが違ったらすみません。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - えっ...好きです!!なぜか綾瀬ちゃん恨むけどそれ以上に夢主可愛い!!!!応援してます！頑張ってください (2021年1月4日 18時) (レス) id: cf5f1a0d9a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ハマりました！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年12月30日 15時) (レス) id: 57aba539c0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - わざわざ1ページを使って返信してくださりありがとうございます。素敵なお話だと私は思っているので、これからもお話楽しみにしてます！ (2020年12月20日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年12月13日 1時
