「藍独」 ページ21
「違うかったら悪ぃんだけど…」
『？？』
まさか気づいてくれた？
「今日階段でずっこけてたよな笑」
岩泉さんがいつもの笑顔で笑う。
みっみられてたぁぁぁぁぁ…
なに？たまたま？岩泉さんは私の鈍臭いところをみるセンサーでもついてるの？
『あはは…』
私のことを気づいてくれたのかもなんて…
そんなわけないのに…
ありもしない勘違いしちゃって恥ずかしい…
そんな私を見兼ねたのか岩泉さんがもう一度口を開く。
「嘘だよA笑まさかほんとに転んだのか笑？」
楽しそうに笑う岩泉さん
えっちょっとまって…
『岩泉さんなんで私の名前…』
「元から気づいてたよ…佐々木A、Aだろ笑？」
『岩泉さん…』
気づいてくれた…
覚えててくれたの？
嬉しさが募る。
笑みを浮かべてそう言うと岩泉さんはなにやら気に食わないとでも言うような顔をしていた。
「前みたいに…」
『前？』
「前みたいにな…名前で呼んでくんねぇの？」
ずっと追いかけてきた私さえ知らなかった表情。
耳まで赤い照れた顔…
「あと、小学生の時みたいにタメ口でいいから…」
『有難う…一くん…』
小さい頃から呼んでいた名前をまた口にする。
中学時代、孤独を味わった時に1人部屋で呟いた名前。
なんどもなんども私の希望になってくれた名前。
「なんか久しぶりだなA笑」
『だね！』
「Aがさ、中学のとき有名になってきて月バレで特集された時あっただろ？」
『うん？』
「あんとき憧れの選手で俺の名前書いてくれてすっげぇうれしかった。」
『そんな…』
「無名の俺なのに憧れにしてくれてありがとな、俺もAを失望させる訳にはいかないと思って頑張れたんだ。」
気づけば涙が溢れていた。
頬に伝う暖かい涙が体中に嬉しさを伝えてくる。
『私も…中学時代、バレー辞めようと思った時もあったけど…』
『一くんのおかげで頑張れたよ…ちゃんとやりきったよ…』
「泣くなって笑」
一くんの男らしい手が私の頬に触れる。
「ほら食堂行こーぜ」
『うんっ』
二人で手を繋いで歩き出す。
そこには背丈が変わろうとも変わらない何かがあった。
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桜花 - 私だったら絶対夢主ちゃん選ぶけどなぁ。夢主ちゃん応援してます！ (2022年3月22日 11時) (
レス) id: 9244dafa1b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 留めは とありますが、前後の文の感じでは 止め ではないかなと思ったのですが違ったらすみません。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - えっ...好きです!!なぜか綾瀬ちゃん恨むけどそれ以上に夢主可愛い!!!!応援してます！頑張ってください (2021年1月4日 18時) (レス) id: cf5f1a0d9a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ハマりました！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年12月30日 15時) (レス) id: 57aba539c0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - わざわざ1ページを使って返信してくださりありがとうございます。素敵なお話だと私は思っているので、これからもお話楽しみにしてます！ (2020年12月20日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年12月13日 1時
