「初恋」 ページ11
そして青城と東京で合宿の日。
ウキウキしながらも学校へ向かう。
朝は少し肌寒かったけど私の心は闘争心、期待、憧れ色々な感情が混じりあっていた。
学校に着くともう殆どの人は揃っていた。
「A!合宿楽しみだね!」
『綾瀬!そうだね!』
「あっAだ!朝の合宿ってわくわくすんな!」
「そりゃ君たちは前朝からバス出来てないもんね笑」
日向くん…日向の言葉に月島くんが嘲笑っている。
『えっ?日向くんと影山くん合宿行けなかったの?!』
「うちも地理赤点だった!ごめん!」
「俺は英語!」
「現代文…」
「でもな!田中さんのお姉さんが連れてってくれたんだよ!」
「そうそう!冴子姉さん!」
『そうなんだ!良かったね』
無事日向たちが合宿に行けたのは嬉しいけど赤点を取ったのはきっと私のノートの情報が不足していたからだろう。
『ごめんあのノート情報不足してたからかも…』
思わずそうつぶやく。
「いやそれは違うでしょ、佐々木さんが居なかったらこいつら全教科赤点だよ。」
「なんだと月島オラァ!まぁ…違うくはないけど、佐々木さんのノートめっちゃ分かりやすかったっす!」
「月島やんのか!でもAのノート凄かった!俺解答欄ズレてたけど苦手な英語スラスラ解けたもん!」
そうなんだ…
チームの役に立てたことがとても嬉しい。
「そうそう!そのおかげで木兎さんにも会えたんだよ!」
『ぼくとさん?』
「そうそう!梟谷ってところのエースですげぇつぇーの!俺はあんま話せてないけど綾瀬とずっと話してた!」
「綾瀬ちゃん大人気だったよね!」
『やっぱりか!流石綾瀬!』
綾瀬はやっぱりどこに行っても人気なんだ…
やっちゃんの言葉に不安が生まれる。
もし一先輩が綾瀬を気に入ったら。
私なんて覚えてないと思うから、多分綾瀬と私は同じ1からのスタート。
一先輩のプレーがみたい。
一先輩の笑顔がみたい。
一先輩の声を聞きたい。
一先輩に勝って欲しい。
そして勝利の瞬間に隣にいるのは私がいい。
私は私欲をあまり持たない方だと思う。
でも一先輩のことになるとどうも欲が出てしまう。
ねぇ神様。
私最近幸運過ぎると思うんだ。
チームメイトと連絡先を交換できるなんて夢の夢の夢だったからさ。
幸運すぎるよね。
でも神様。
もし私に幸運がまだあると言うのなら
また一先輩の隣で笑わさしてください。
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桜花 - 私だったら絶対夢主ちゃん選ぶけどなぁ。夢主ちゃん応援してます! (2022年3月22日 11時) (レス) id: 9244dafa1b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 留めは とありますが、前後の文の感じでは 止め ではないかなと思ったのですが違ったらすみません。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - えっ...好きです!!なぜか綾瀬ちゃん恨むけどそれ以上に夢主可愛い!!!!応援してます!頑張ってください (2021年1月4日 18時) (レス) id: cf5f1a0d9a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ハマりました!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年12月30日 15時) (レス) id: 57aba539c0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - わざわざ1ページを使って返信してくださりありがとうございます。素敵なお話だと私は思っているので、これからもお話楽しみにしてます! (2020年12月20日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2020年12月13日 1時