三条の刀 ページ27
主は今鍛刀部屋に行った。
ということは、三条派の刀のうちの誰かが来ている可能性が高いってことだ。
A「長谷部さん。
誰が来るかもしれないの？」
決して胸の前で祈るような形で手を結ぶことはないが手に自然と力が篭る。
私よりも神位が高い神様、どうか、どうか、
三条派の刀ではありませんように。
自分勝手なのは分かっています。
弱虫なのも、自己中心的なことも都合が良すぎることも分かっています。
ですがどうか、三条派の刀ではありませんように。
せっかく人の身を得たのに、また冷たい目で見られるのはもう嫌だ。
誰にも信じてもらえないのはもう嫌だ。
A「もう、嫌なの。」
シャラン
鈴の音が聞こえた。
主がみんなを大広間に集める声が聞こえた。
長谷部「おい行くぞ。主が大広間への招集をかけている。」
そういう長谷部さんの後ろをついて行く。
確か主の本丸には三条派以外の刀は全振りいるはず。
なら、招集がかかったということは、
剣兄と私以外の三条派の刀がこの本丸に来たということだ。
ああ、相変わらず私は神様に嫌われている。
もう、しょうがない。今に始まった事ではない。
周りに迷惑はかかっていないから、もういいや。
そう思い長谷部さんと一緒に大広間に入る。
どうやら、私達が最後みたいだ。
大広間に入った瞬間みんなからの視線が一斉にこちらに向けられたが、主が来た刀の説明を始めたのでみんなの視線は前に戻った。
私も前を見る。
「狐の尻尾みたい」と褒めた長い白い髪。
「うさぎの目と同じ赤さだね」と言えば、「私の体を獣ばかりで例えるなぁ」と頭を撫でてくれた大きな手。
そして、私の頬を叩いた大きな手。
目の前にいる刀(ひと)との思い出が良いものも悪いものも、どんどん溢れ出てくる。
A「大狐兄(おおぎつねにい)……。」
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おおかみくん(プロフ) - 紅波さん» そんなコメントをいただけるなんて、作者は幸せです！更新速度が遅いですが、待っていてください。ちゃんと服は着ていてくださいね。 (2018年3月10日 17時) (
レス) id: a2c3895286 (このIDを非表示/違反報告)
紅波(プロフ) - 面白くて、どうなるのかハラハラドキドキします！全裸待機…はしませんが、待ってます！ (2018年3月10日 17時) (レス) id: 01404e7966 (このIDを非表示/違反報告)
おおかみくん(プロフ) - すいません。間違えました。返信遅くなってごめんなさい。コメントありがとうございます。こんな駄作で、亀更新な作品でも、読んで下さると光栄です。 (2018年3月9日 20時) (携帯から) (レス) id: f5248bda39 (このIDを非表示/違反報告)
結城 - すごく面白いです！主人公がどうなるのか気になってワクワクしてます！ (2018年3月9日 13時) (レス) id: 1ebd3512cc (このIDを非表示/違反報告)
おおかみくん(プロフ) - 紅月ё&夢さん» ありがとうございます。こんな嬉しいコメントをいただけるなんて、作者は幸せ者です。無風はどうなるでしょうね(ｹﾞﾍﾍ← (2018年2月8日 20時) (携帯から) (レス) id: f5248bda39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおかみくん | 作成日時：2017年11月29日 17時
