傷が導くカケラ (ページ40)

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和也side

翔さんの家に行ってから３日が経った

今日はニノさんの収録の為、テレビ局に来ていた

あれからパソコンのパスワードを解読しようとしたけど

開く事は出来なかった

翔さんめんどくさがりだから

そこまで難しいパスワードにはしないとは思うんだけどな

翔さん翔さん

翔さんが好きな数字にアルファベット・・・

ん～

考えても分からないや

喉も渇いたし自動販売機でジュース買おうかな

和「ジュースジュース」

オレンジジュースにしようかな・・・

その時

「あれ？二宮くんじゃない」

声がする方を向くと

そこにはディレクターの神谷さんが

和「神谷さん！お久しぶりです」

神谷「久しぶり」

神谷さんは昔、嵐の番組でお世話になった人だ

俺らの事を可愛がってくれて

右も左も分からない俺らに

テレビについて色々教えてくれたのはこの人だ

神谷「最近見ないから心配したよ。だけど俺は５人でいる嵐が好きだからお前らの選択間違ってないと思うよ」

和「ありがとうございます。翔さんにも伝えておきますね」

こういう温かい言葉は本当に嬉しい

５人で嵐

それは俺らが大切にしてきた事だから

プルルルル・・・

神谷「ん？ちょっと待ってね」

神谷さんのスマホに着信があった

こういう所

翔さんに似ているよね

神谷「え、それは本当か！？・・・うん、うん。分かった。とにかくそれはそっちに任せるよ」

なんかトラブルでもあったのかな？

神谷「あ、ごめんね。知人がトラブル起こしちゃって」

和「そうなんですか？大丈夫ですか」

神谷「うん。もう少しで解決すると思うよ。俺の知り合いに優秀なやつらがいるからさ」

和「そうですか・・・」

神谷「じゃ、また今度ね。たまには連絡頂戴よ」

和「はい。後日連絡しますよ。・・・多分」

神谷「はは。流石二宮くんだね！」

俺は手を振り、見えなくなるまで振り続けた

本当気さくな人だよな

それにトラブルも解決しそうみたいだし

俺らも解決しないとだよね