傷が導くカケラ (ページ35)

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雅紀side

智「すみません。ここ1ヶ月、怪しい人物の出入りはありましたか？」

管理人室の前を通らなければ部屋に入る事は不可能

つまり、管理人さんは不審な人物を見ている可能性がある

だから管理人さんに聞いているのリーダー？

「いいえ。いませんでしたわ」

でも、返ってきた言葉は予想外だった

犯人は翔ちゃんの鍵を持っている筈なのに

もしかしたら翔ちゃんの部屋に証拠となるものがあって

それを消すために侵入したと思ったんだけどな

管理人さんがいるからやめたのかな？

それにオートロックでなかなか入れないし

智「そうですか・・・」

「ごめんね。どうしてそのような事を聞くのか分からないけど力に慣れなくて」

和「いえ、そういえば管理人さんは1人でここにいるのですか？」

「そうよ」

和「なるほど・・・ね」

雅「それにしてもここ立派なマンションですね！」

俺の住んでいるマンションは

ここまで設備は整っていないよ

「そうでしょう。ここは櫻井さんのような芸能人や学者とか富裕層とか・・・セキュリティを気にしている方にとても人気なんですよ」

潤「確かにこういう仕事上、こうしたセキュリティがあるマンションがいいのかもね」

「そうですね。それより櫻井さんの具合はどう？」

潤「櫻井は今、回復に向かい頑張っていますよ」

「あら・・・実はこの前櫻井さんが外国に取材に行かれた時にお土産をもらいましてね。あんないい方この世にいるんだって思いましてね。早く元気な姿を見たいわ」

雅「それは・・・みんな同じ気持ちっすよ！」

俺はとびっきりの笑顔をむけた