傷が導くカケラ (ページ34)

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智side

次の日

俺らは翔くんのマンションに来ていた

堺さんの条件で午前中のみ許可された

受け取った鍵を手に

俺らはエントランスに入ろうとした

しかし

『エラーです。エラーです』

智「あれ？」

エラー？どういうことだ？

俺ら何もしてないのに

和「・・・どうやらオートロックみたいだね。ほら、そこにボタンがあるし、なんか指紋認証のシステムもあるし」

潤「二重ロックって事か。セキュリティ万全だな」

どうしよ・・・

番号は聞かされているけど

指紋はどうしようもないな・・・

「あら？もしかして嵐の皆さん？」

すると後ろから女の人の声がした

振り返るとそこには５０代くらいの女性がいた

和「貴方は・・・？」

「私はこのマンションの管理人よ。どうしたのそんなところで」

管理人・・・

だとしたらこのオートロックを解除する事も

智「あの、実は櫻井の荷物を取りに来まして。家の鍵はあるのですがここのオートロックが解除出来なくて」

「そうなの。分かったわ少し待ってね」

そう言うと管理人さんは

慣れた手つきで番号を打ち込み

指紋認証もした

ウィーン

すると頑丈なドアが開いた

「どうぞ」

管理人さんの後ろを歩きながらエントランスに入っていった

そうだ

管理人さんに聞いてみよう

翔くんの荷物は盗まれていた

つまり、鍵も犯人が持っている可能性がある

もしかしたら犯人が家に来た可能性もある

管理人さんなら何か知っているのかもしれない