傷が導くカケラ (ページ33)

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和也side

昼過ぎ

これ以上記憶のない翔さんと面会をしていると

迷惑になると思い今日のところは病室を後にした

それに俺達にはやらなきゃいけないことがあるしね

俺達が向かうところは都内の喫茶店

そこで堺さんと待ち合わせをしていた

智「堺さん。お待たせしました」

堺「いや大丈夫だよ。俺も今来たところだからさ」

喫茶店の太陽の光が通らない

隅の席に堺さんはいた

この喫茶店を指定したのは堺さんだ

近くで仕事があったから待ち合わせはここでしようと言ってきたのだ

朝連絡したばかりなのにこの対応の早さ

流石嵐のマネージャーのリーダー的存在だ

堺「それで、俺に話って何？」

潤「・・・櫻井の事で相談が」

堺「・・・そうだろうと思っていたがどうしたんだ？」

潤「堺さんって櫻井の合鍵持っていますよね？」

堺「そうだけど」

雅「その・・・翔ちゃんの家に行って荷物とか持ってこようかなっと思いまして。翔ちゃんが読んでいた本とか雑誌とか。暇つぶしになればいいかなって」

堺「なるほど・・・でもわざわざ君たちの手を煩わせる事はないよ。俺が持ってくるから」

堺さんは面倒見がいい分多少過保護だ

これをどう切り開いていくか・・・

和「お気持ちは嬉しいです。でも、俺達はジュニアの頃から一緒にいるから彼の好みは分かっています。だから、俺達が持ってきた方がいいかなって」

雅「てか、俺ら自身が翔ちゃんの家に行きたいの！！」

堺「・・・」

おい相葉さん！！

堺さんが困っているじゃないか

でもある意味これは効果あるかもしれない

なんとなく・・・そう思うんだ

堺「分かった。でも、一瞬だけだぞ」

智「ありがとうございます！！」

やった

なんとか説得に成功したぞ

堺「だけど・・・記憶を無理に覚えさせようとするなよ。お前たちは良くても櫻井には酷な事だと忘れるんじゃない」

４「・・・」

・・・分かっていますよそんなこと