傷が導くカケラ (ページ29)

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雅紀side

話し合いに熱中していたら夜遅い時間になっていた

気をきかせてくれたリーダーが俺らを泊まらせてくれた

ベットは2人寝れる大きさだったため

俺とにのが使わせてもらい

松潤はふかふかの布団に

リーダーはソファに寝るようにした

目をつぶって寝ようとしたけどなかなか眠れない

人の家だからというのがあるのかもしれない

だけどそれよりも重要な問題がある

・・・翔ちゃんのことだ

あんなに松潤にかっこいいこと言ったのに

本人がこんなに弱気でどうするんだよ

・・・風にあたろうかな

俺は起こさないように

ベランダの窓を開けて外に出た

雅「綺麗だな・・・」

東京の夜景がとても綺麗だった

建物や街灯が辺りを照らし

まるで星空のようだった

肝心の星は見えないけどね

・・・この光一つ一つがみんなが生きている証拠なんだなって思うと心にくる

俺らもこの光の一部なんだな・・・って

和「・・・相葉さん？」

雅「え、に、にの！？」

ももももしかして起こしちゃった！？

和「何しているの？」

雅「え、ああ。夜景見ているの。綺麗だなって」

和「・・・そうだね」

にのは俺の隣に立ち一緒に夜景を眺めた

和「相葉さん」

雅「なににの？」

和「・・・さっきはごめん。俺感情的になっちゃって」

さっき？

もしかして俺が弱音を吐いた時のこと？

雅「気にしてないよ。にののお陰でまとまることができたんだから」

そう微笑むとにのが

和「ありがとう。・・・ねえ覚えてる？１０年以上前のコンサートのこと」

雅「コンサート？」

和「うん。・・・翔さんが骨折した時の事」

骨折・・・そう

あれは俺らのコンサート史上最もピンチを迎えた事件だ