傷が導くカケラ (ページ20)

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雅紀side

事件現場を見て

怖くて怖くてたまらなかったけど

にののお陰でその恐怖は和らいだ

ありがとうにの

もし誰かが俺と同じ事のなったら

にのみたいに支えられるようになりたい

だから俺らしく笑顔でいるね

智「にの！相葉ちゃん！」

潤「翔くんは！？」

するとリーダーと松潤が駆け足でこちらに来た

雅「それが・・・」

俺が事情を説明しようとすると

丁度手術室のランプが消えた

智「翔くん！！」

手術室から出てきた翔ちゃんは

頭や手足に包帯が巻かれ

顔にもガーゼが貼られていた

見るからに痛々しかった

潤「・・・先生翔くんは」

石田「・・・命に別状はないですよ。花壇のところに落ちたみたいなので恐らくそれがクッション代わりになったのだと」

和「そうですか・・・良かった。翔さんが生きていてくれて」

石田「ですが・・・いつ目覚めるか分かりません」

そっか・・・

そうだよね

あの高さから落ちたんだから

でも生きていてくれるだけ嬉しい

大切な仲間を失うところだったから

石田「それと私は櫻井さんの主治医の石田です。貴方達のマネージャーの堺とは昔からの知人である程度の話は聞いております。櫻井さんがこの病院で入院。しかも転落してということは他に漏れないように基本的に私が彼のお世話をしていきます。皆様もくれぐれも気を付けて下さい。これは堺からのお願い事ですから」

そう淡々と説明してくれた

この対応は嬉しい

アイドルをやっている以上プライベートの漏洩はご法度だ

他の方に迷惑がかかるし

それに堺さんの知人で任せられそうだしね

石田「櫻井さんの病室は915号室です。少し大きめの部屋で個室なので他の方に迷惑はかかりません」

915・・・

俺らがハワイで会見した日・・・

本当は翔ちゃんのそばにいたかったけど

面会時間がせまっているし

とてもみれる状態じゃなかったので

そのまま病院を去ることにした