傷が導くカケラ (ページ19)

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和也side

和「え！？しょ、翔さんが！？」

仕事終わりに突然きた電話

清水さんからだった

その内容をしり、俺は慌ててマネージャーの

つっちーこと土屋に車を出してもらい病院に向かった

翔さんが屋上から転落したなんて

意識不明の重体なんて

信じたくない内容だった

病院に駆け込み、清水さんに言われた場所に来てみると

そこには泣きじゃくる相葉さんの姿があった

和「相葉さん・・・？翔さんは」

雅「・・・今手術中だって。・・・っ俺、俺！！」

すると再び先程よりも大粒の涙を流し始めた

俺の問いに冷静に答えられる状態じゃなかった

いや、そもそも俺も冷静じゃなかった

当たり前じゃん

大事な仲間が突然いなくなってしまうかもしれない状態に立たされているんだから

清水「二宮さん。私の方から説明させてもらいます」

すると、相葉さんの代わりに清水さんが

今までなにがあったのかを詳しく教えてくれた

・・・相葉さんまさかその現場に居合わせてしまうなんて

だからこんなに泣いて・・・

俺は相葉さんの隣に座り

和「沢山泣きな」

と微笑んだ

すると相葉さんは俺の腕の中で

子供の様に泣いた

大丈夫だからね

涙が枯れるまで泣きな

でも

翔さんが目覚めたら

笑顔で出迎えてね

その思いを込めながら

手術中のランプが消えるのを待った