傷が導くカケラ (ページ13)

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潤side

自分の気持ちを吐き出したおかげか

冷静さを取り戻す事ができた

ありがとう相葉くん

相葉くんも辛いはずなのに・・・

いや、みんな辛いんだ

こんな現実を突きつけられて

だけど、みんないればその苦しみも

分け合えて負担も軽くなる

今までそうしてきたじゃないか嵐は

そうだよね翔くん

俺頑張るから

だから、翔くんも一緒に頑張ろう

雅「・・・そろそろいく？」

潤「うん」

返事をすると相葉くんは立ち上がった

俺はその腕を掴んだ

雅「松潤？どうしたの」

潤「・・・ありがとう」

雅「え？」

潤「いや、何でもないよ。ほら、みんなで食べるんだろ？プリンを」

相葉くんの持っている袋に入ったプリン

翔くんが好きだから持ってきたんだよね

ご丁寧に5個あるし

雅「へへ。喜ぶかな」

潤「・・・覚えていなくてもきっと本能では覚えているよ。プリンが好きなこと」

認めないと

記憶がなくても翔くんだって

がらがら

開けるとリーダーとにのが座ってこちらをみていた

和「おかえり。すっきりした？」

微笑むにのの目は赤かった

俺は微笑み返しながら「もちろん」と答えた

並べてあったパイプ椅子に座ろうとした時

石田「こんにちは」

翔くんの担当医の石田さんが来た