スカートは履かない。3 【はじめしゃちょーの畑】

DAY93 。 ページ5

貴方side









もうだんだん日も暮れてきて








肌寒くなってくる。









時計を見ると









もう4時半。







＿＿


……


貴「あはっ、笑」





だ「ねぇ、ようへいくんもそう思わない？」







よ「……そろそろ帰りません？」







会話を遮るように









ようへいくんが低くて太い声で言う。






馴れ馴れしい敬語も無く。









…………楽しかったのは、









私だけなのかもしれない。






＿＿




何か怒らせてしまったのだろうか、








変なことを言っただろうか、







知らない間に





傷つけただろうか、








……




＿＿








だ「…そうする？」









だいちさんも








少し目を きょろきょろさせて。





、動揺しているようだ。









貴「、そ、そうします？」









だめだ、敬語になっちゃう、






これじゃ違和感ありあり じゃん、ね、









そんなこと気にする様子もなく








ようへいくんは立ち上がる。









それと一緒に








私とだいちさんも立ち上がる。









出口まで無言で向かうと








ようへいくんが口を開く。









よ「楽しかったす、また、、」








貴「、うん！じゃあね！




……だいちさんも、」









そう言うと







いつものようへいくんの笑顔を私に見せて








だいちくんと一緒に歩き出した。









2人の背中を見送って







私も歩き出す。







＿＿







……もう、









胸のざわめきとモヤモヤが








ぐしゃぐしゃになってて。







でもその中には







さっき笑ってくれた安心感もあって。









わからない、貴方の心が。







貴方の心の奥は、






笑ってるの？

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