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…
【Araki side】
俺はこの2人と幼稚園で出会った。
よくよく考えるとこの2人、幼稚園でも異様な空気を放っていた。なんか2人だけの空間、と言うかそこには誰も入れないみたいなそんな空間が幼稚園児の俺でも流石にわかって。
……………まあ、なるせさんがAの警護と言うかAのことを好きなやつを威嚇しまくってたんだけど。
仲良くなったきっかけはあんまり覚えていないが、なるせさん曰く「あらきさんはAのこと、好きにならなそうだったから」仲良くできると思ったらしい。どんだけ好きなの？なるせさん。
「あらきさんはさあ、いつ空いてるの？」
帰り道、2人と並んで帰る。
a「エエ！？んーしばらくはちょっと忙しい気、するっすねー。」
「そうかー。いつならみんな都合いいかなあ。」
「気をつけて帰るんや！若者！」なんておっさんぶったげろさんに手を振られて、部室を出た。まあ、俺天文部じゃないんだけど。
「なるせー！なるせだけだよ暇なの。」
n「ハァ！？俺もめっちゃくちゃ忙しいわ！」
「ゲームで、でしょ？いっつも家いるじゃん。」
好きにならなそう、なんてなるせさんの当てにならない予想。この2人を見ていると、外れているよ？なんて言えなくて、ずっと心に秘めている。
…………きっと誰にもバレていない。なるせさんにも、もちろんAにも。
「あらきさんはバイトで忙しいんだからね！」
a「………ん〜まあ、なるせとどっこいどっこいかなぁ。」
「偉いよー、あらきさんは。ホント。」
a「Aは俺のこと過剰評価しすぎネ。」
「えー！そんなことないよ。」
「あらきさんはなるせとちがって大人でいつも周りを見てて〜……」
君の比較にはいつでもなるせ、がいる。
なるせさんじゃなくて俺を見てよ。なんて大口俺には叩けない。………ただ怖かった。なるせさんと仲が悪くなるのが、なるせさんとAの仲を強引に引き離すのが。俺はこのまま、誰にも知られず、ひっそりと思うのが性に合ってる。きっと。って思い込ませてる。
この3人の関係を壊すのはきっとなるせかげろさん。…………俺じゃない。
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
