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…
n「俺のクッションちゃーーーーーん！」
そう言って部室に置いてある敷布団とクッションにダイブするなるせ。めちゃくちゃ自由だなここの空間だけ。
a「俺も〜！！！！！」
n「ええ、あらきも〜？？？？」
なんだかんだというより、かなり仲の良さそうな2人を横目に読みかけの漫画を開く。ベタな恋愛漫画だなあ。………ヒロインと好きな人が結ばれて………みたいな、そんな。
G「んーーーー何読んでんの？」
「ワッ、びっくりした。」
見上げると「そんなびっくりせんでええやん！」って肩をすくめて笑う先輩。
G「んで、何読んでんの？」
「君に届け、です。」
G「アーーーー！それ俺の同級生も読んでたわ！おもろいらしいなあ〜」
「んーーーー普通に面白いですよ。キュンキュン。」
G「かわいいやん、俺ほんまそんなん全然読まんからなあ。」
n「オッ！kjじゃん！」
G「その呼び方してるの、お前だけやねん。」
a「げろさんこんちゃーす。」
G「なあ、もうお前の学年までその最悪なあだ名広まってる？」
a「もうだいぶ前からっすよ。」
G「うーーーーーわ、最悪や、絶対モテへんやん、俺。」
n「kj、モテたいの！？」
G 「アホ！当たり前やろ！バレンタインとかアホほどチョコ欲しいわ！」
a「めちゃくちゃ貪欲……」
G「今からでもめちゃくちゃモテたいわあ……」
n「………そういうのはめいちゃんに聞いた方がいいっすよ。」
G「アイツはあかんなあ、超奥手やから。」
a「ええー！？そうっすか！？そんなイメージないけど…」
男3人で何やら楽しそうに話しているのを聞きながら、パラパラと漫画を開く。
正直な私の心臓の音が少しずつ早まるのがわかる。…………モテたいのかーなんて頭の片隅で先輩の言葉を反復して、苦しい。
…………眼中にないなあ。きっと。漫画の内容なんて、入ってこない。
n「なあ、A」
「んー？なに？なるせ。」
n「星の話、教えてや。」
パッと顔を上げるとなるせの顔。
「………星の話！？」
n「うん、そろそろ七夕でしょ？」
「………なんで、なるせが。」
n「いいじゃん！ホラ！」
本棚の漫画と漫画の間にある星の本を手に取ってそれを私にぶっきらぼうに押し付けてくるなるせ。
…………なんで急に。
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
