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…
a「ねえ！！！A！！！！起きてー！！！」
あらきさんの声でハッとして起きる。気づいたら寝ていたみたいで、泣いた跡が頬にある。………夢か。
a「もう〜！流石に酔いすぎっすよ！寝ちゃうし！てか寝ながらめっちゃ泣いてましたよ？大丈夫？」
「…………うん、だいじょうぶ〜今何時？」
a「………今、3時っすねぇ、なるせに迎えに来てもらいますか？」
あの日を思い出してしまった。何でだろう、最近思い出さないようにしていたのに。
あの2度と戻らない夏の日、以降、部活を辞めた先輩とはほとんど関わりを持てなくなって、結局想いを伝えることなく先輩は卒業した。先輩は上京して歌い手？になった。
先輩がいないまま、わたしも大人になった。
「ええ〜なるせやだ！怒られるもん！」
a「…………あ、もう呼んじゃいました！」
「あらきさん酷い〜え〜ん！」
a「もうその手には乗らないっすよ、俺。はい！帰る準備して！」
ここはあらきさんが店長をしているBAR。あれから何年も月日が経ってわたしは社会人4年目。なるせはーーーー、わかんないけどパソコン関係の仕事をしている、……らしい。
a「……………なんかあったら俺かなるせが聞きますから。」
「ふふ、優しいね。あらきさんは。」
帰る支度をする。どれくらい飲んだんだろう………記憶にない。うっすら記憶にめいちゃん、がいたような。
「ねえ、あらきさん、めいちゃんいた？」
a「…………ああ、さっきまでいましたよ？なんかAに用がある！って店きましたけどそん時にはA泥酔してたんでねぇ。」
a「もうベロッベロだったんで出直します！って言ってたっすよ？」
「そっか〜………ゔゔ……頭いだい。」
a「も〜お水飲んでね？ホラ。」
目の前に水が置かれるのと同時にBARの扉が開く。
n「…………………オイ、お前。」
キレッキレのなるせ。
「……………ハイ、すいません。」
n「帰んの遅くなるなら言えって言ったよね？俺。」
「……………ハイ。」
n「……………んで、今は？」
「えっと〜〜2時かなあ………？」
n「…………お前本当さあ、明日休みだからいいけどさ」
a「まあ、まあ、まあ、なるせさん。Aも色々あったっぽいから。」
n「あらきは甘いの！Aに！！」
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
