【anm】星が降る夜、君に会えたら【Gero】 (ページ3)

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古典の授業、ほとんど全滅。昼食後だからみんな寝ている。先生ももう誰も聞いてないていで話を進めてておもしろい。本当に誰も聞いてないけど。

例外なくなるせももう机に突っ伏して寝ていた。あらきさんは………多分、チラッと横を見ると目があったので起きてる。すごいなあ、あらきさん。

私は何度も睡魔が来てたけど、なんとなく眠れないでいた。何の気なしに教室の外を眺めると一個上の学年が体育をしているようだった。

…………あ、金城、……先輩。

多分なんらかの面白い動きをしているであろう金城先輩が目に入る。体育教師に怒られてるけど、周りはめちゃくちゃ笑ってて、本当に面白い人なんだなって感じた。

先輩も掛け持ちで天文部に所属している。うちの高校はなぜか運動部と文化部なら掛け持ちして良い謎のルールがある。まあ、多分文化部の人数が少なくて廃部寸前なのが多いから緊急措置なんだろうけど。

「…………今日、会えるのかなあ。」

小さい声で、誰にも聞こえないように呟く。先輩はたまーーーに現れて、面白い話をして散々笑って、ちょっとだけ星の話をして帰る。会えたらラッキーな先輩だ。まあ、うちの部活所属してるの私と先輩とまみちゃんとめいちゃんだけなんだけど。全員が揃うことも、まあ少ない。

少なくて寂しいから無理やり帰宅部のなるせを引っ張ってたり、あらきさんを引っ張ってったりしてなんとか成立させている。本当に部活として成立してるのかどうかは置いといて、ね。

頬杖を付きながら、先輩を見る。本当楽しい人だなあ。周りはずっと笑っていて、太陽みたいな…そんな……人だ。

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『はい、じゃあもうね、授業終わります。お疲れ様。』

教室に鳴り響くチャイムにハッとして起きる。もうグラウンドには誰もいなくなっていて、授業も終わっていた。

a「気持ちよさそうに寝てたね、A。」

「…………良い夢見れたよ。」

a「へえ、どんな？」

「ん〜〜それは内緒かなあ。」

「あ、そういえばあらきさんは今日忙しい？」

a「アッ！忙しくないから今日は多分なるせと行く。俺もあのクッションで寝たい。」

「そっか、そっか。じゃあ今日は部室いっぱい人いるね。」

a「そだね。いつもよりかはね。」

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