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…
g「確認したらほんまに星見れそうやったから行こか！」
キラキラ眩しい先輩の笑顔。ぎゅっと胸が締め付けられる。
n「ホラ、行くよ。」
ぼーっとしてたらなるせに手を取られて、そのままエスコートされた。
「………あ、ごめん。」
n「んーん、楽しみだな。星。」
「…………そうだね。楽しみだね。」
先輩のお兄さんに会釈をして挨拶をすると『君が噂の………！えらいべっぴんさんやなあ…！』とげろさんにそっくりな声で返ってきた。すご、めちゃくちゃ兄弟だ。
g「………ええから！兄貴！はよ！」
『ハイハイ！行く行く！』
車内では兄弟の漫談みたいなツッコミ合いを聞いたり、めいちゃんがなるせにだる絡みしたり、すごく良い空気だった。
窓の外をぼんやりと眺める。隣にはなるせ。
n「…………お前今日ぼーっとしてんなあ？」
「へへ…バレた？」
n「………まあ、がんばれな。」
びっくりしてなるせのほうをみると、もうなるせはそっぽ向いていて、表情が読めない。
…………へ、なるせ、何知ってるの？
でも、それ以上は聞けない。げろさんもいるし。
モヤモヤした気持ちを抱えながら、少しずつ暗くなっていく外を眺めた。
…
n「………kjたまには良いこと言うじゃん。」
g「いつも言うてます！いつもです！いつも！！！」
明かりのない道をみんなで歩く。本当に星が綺麗に見れそう。
はしゃいでる4人の少し後ろを歩く。
g「……………A？」
「…………あっ！はい！なんでしょう？」
g「楽しい？今日。大丈夫？」
いつでも優しいげろさんの声に、顔を上げると、とても心配そうな顔をしていて、先輩は誰にでもそんな顔、…………するんですか。なんて意地悪を言いたくなる。
「………楽しいです！早くいきましょ！」
暗がりをみんなで抜ける。この先に。
m「えーーー！！！！めちゃくちゃ綺麗！！！」
走っためいちゃんの後を追いかけると、開けた先に満天の星。
g「ほんまや、兄貴が言うてたのほんまにあってたんやなあ。」
こぼれ落ちそうなほど、綺麗に瞬く星を眺める。
みんなこの景色に、澄んだ空気に飲まれて、言葉が出てこない。
「……………綺麗。」
単純にそう思った。目を奪われるほど、綺麗な星。隣町では雨が降っていたなんて思えなくて。
…………やっぱり、そこにいてくれるんだなあって。
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
