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…
校門の前でまみちゃんがなるせにもあらきさんにも聞こえないくらいの声で「楽しんでね！げろさんと！」と呟いて手を振った。
……………先輩、と、最後なのかな。
あらきとなるせより先に出てめいちゃんと山ほどお菓子とかマックとかそれはもうたくさん買い込んだ。
m「ねえ、先輩、重いから持つよ？」
そう言って私が手に持ってるものを軽く奪われる。
「…………あ！いいのに！」
m「…………いいんすよ、こういうのは。」
m「…………隣町では星見えるんすかねえ。」
雨は止んだものの、曇りで空は暗い。夏にしては若干肌寒い。
「……………まあ、見えなくても、いいよ。」
「そこに、あるしね。」
「先輩ってたまに詩的な事言いますよね！？」とはしゃいでるめいちゃん。
星はそこにいつでもあるのに、先輩はもういなくなるのか。なんて彼女でもないのに少し寂しく思ってしまって。
m「……………先輩？」
m「今日は楽しみましょうね！」
パッと明るく笑うめいちゃんに救われる。
「そうだね！楽しもうね。」
7時まであと少し。
n「……………わざわざ俺と別で行く必要、あった？」
a「さっきから拗ねててめんどくさいんすよ〜助けて、A〜！」
n「拗ねてねえわ！疑問だわ！」
m「アーーーハッハ、なるせ拗ねてやんの。」
n「俺、センパイ、な！！！！！！！」
ゾロゾロとなるせとあらきさんがきて徐々に賑やかになる。…………あとは、げろさんか。
a「んで、何買ったんすか？」
気づくと、あらきさんが隣に立っていた。
「えーーーー、見て。これあらきさん好きでしょお？」
a「アーーーーーッ！ほんとだ！俺の好きなやつだ。」
見た目こそいかついけど、笑うと優しい人だなあ。あらきさんは。
a「……………よくわかるっすねぇ。これもなるせ好きなやつでしょ？」
「そうそう！幼馴染なめてちゃダメだよ！あらきさん！」
a「さっすがだわ………」
「ふふ、あらきさんのことはなんでもわかるよ。」
a「…………へぇ、そりゃ嬉しいっすねぇ」
ぼんやりあらきさんと話しながら待っていると、目の前に大きめの車が止まる。
中からげろさんが降りてきた。
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
