【anm】星が降る夜、君に会えたら【Gero】 (ページ18)

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……………最近、Aとの思い出をふと思い出すことが増えた。

もう卒業かあ………天文部も。なんて少しセンチメンタルになって。ほんで最後やし今年こそは七夕晴れてくれへんかなあ、と思ってた。生憎の雨。

………俺、晴れ男やのになあ……ぼんやりみんなの声を聞きながら、スマホを触っていると鳴る通知。

『ひろき、こっち晴れるらしいで。もしかしたら夜星、見れるかもしれへん。』

！？アニキ！？

思わずスマホを落としそうになる。

『アレやったら俺みんなのことも送れるから言うてみ！みんなに！ほらーあのAちゃん？やっけ？』

…………………筒抜けや。オカンにしか言うてへんねん。今日の話。

それでも、アニキの優しさにちょっとだけ勇気をもらってダメ元で言ってみる。

頷く彼女にバレないように心の中でガッツポーズをした。見れるんや、Aと。最後に星。

そこから話はとんとん進んで、一旦みんなで家に帰って7時頃学校前に集合ってことになった。

G「楽しみやわあ…………」

m「俺もめちゃくちゃ楽しみっす。」

下校途中、なんとマンションが一緒なめいちゃんが嬉しそうな顔をしている。

G「…………お前ほんまAのこと好きやなあ。」

なんとなく放った一言のつもりだった。あまりにもめいちゃんがうれしそうな顔をするから。

m「…………そう言うげろさんは？どうなの？」

目の前には真っ直ぐこちらを見つめるめいちゃん。

心臓の音が早まる。…………え、いや、そんなん…………

G「……………ん〜〜後輩としては好きやで。」

きっとそう言う意味で聞かれたわけじゃないのに。

m「…………へえ、そうなんすね。」

m「………俺は、てっきりげろさんも……」

ぎゅっと胸が痛い。…………真っ直ぐその好意を彼女に向けてるめいちゃんに、俺は何も言えなくなってしまった。

G「………まあ、俺お前らと違って大人やしなあ！」

m「2個しか変わんないでしょ！」

なんかぶつぶつ言うてるめいちゃんの横でAのことを考えてる。

好きやで、多分。でもお前らの顔見てたら俺が彼女を独り占めするなんて…………できへん。

…