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「あぁーーーー！！！！授業だるい！！！」
n「なあ、お前、寝てるだけだろ！真面目に授業受けろ！そいつ返せ！！！」
a「ふふ、どの口が言ってんの？なるせさん。」
夏の暑い日、教室。生憎ここは公立高校。
クーラーはガンガンにしてるはずなのにやけに暑くて、なるせが持ってきたハンディーファンを奪ってだらだら小さい声の日本史の先生の話を聞く。……ねむい。
「…………ねむくなってきた。なるせ〜。」
n「俺も眠くなってきたわ、寝る。」
扇風機返してあげようと思ったのに速攻突っ伏して寝てしまったなるせを見て、ふと顔を上げるとあらきさんがニコニコ笑っていた。大人だなあ、この人は。
なるせとあらきさんは所謂幼馴染。なるせとはほんっとに小さい頃からよく走り回って遊んでいた。幼馴染なのにあらきさんはなんであらきさんと呼んでいるのかと言うと、そんな私たちをよく見守っていた。幼馴染で同い年なのに兄のような存在だった。
a「ねむいんでしょ？おやすみなさい。」
なるせをはさんでその奥の席にいるあらきさんが口パクで多分、多分、こう言っている…気がする。
睡眠には抗えないので「おやすみなさい。」とだけ返して、机に突っ伏した。この先生、話し声小さくて眠いんだよなあ。ゆっくり睡魔が襲ってくる。争わずに、そのまま目を閉じた。
…
n「ハイ！起きて！Aチャーン！起きて！」
体を揺さぶられる。
n「ホラ、プリンセス起きて。」
「その呼び方！！！やめて！！！」
a「………あ、急に起きた。」
なるせは昔からたまーに私をプリンセスと呼ぶ。幼馴染の中で唯一女が1人だから、とかいうよくわからない理由で、私を茶化す時に使う。
「ヲタサーの姫みたいでヤダ、それ。」
n「俺らAのこと囲ってねーから！」
a「………まあまあ、確かに囲ってはないな。」
「……………ねえ、てか今何時？」
n「飯の時間だよ、お前、ほんとよく寝るな。」
「ハアー！？なるせよりは寝てないよ。」
a「俺からしたらどっちも一緒だけど、……A、ご飯は？」
「あ〜〜今日は大丈夫、ちゃんとお弁当作ってきた。」
a「お、偉い。じゃ、食べよ。」
n「俺はコンビニ飯、これ美味そうじゃね？」
「え、本当だ。美味しそうじゃん。」
こうして何気ない日常は続いていく。
…
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作者名：抹茶ふらぺちーの！ | 作成日時：2023年9月6日 3時
