【実況者】君の彼女になりたい Ⅱ【Fj/Ky】 (ページ3)

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ま「っ…でも。」

「作者が大丈夫！って言ってるから西野さんが責任感じることないよ。…もちろんフジくんもね。」

「だから！教室戻って良いよ。」

強引に話を進めると渋々受け入れてくれたのか「ありがとう。」と言って美術室を飛び出していった西野さん。

私も美術室を出ると必死なキヨくんと申し訳なさそうなフジくん。

キ「A…？！」

「へへ、これねー私の管理ミスだった。騒がせてごめんね。」

そう告げると呆気に取られたみたいに目を丸くするふたり。

……私が悪かった、誰も悪くないの。

「心配してくれてありがとう。」

笑顔で2人に。キヨくんに関しては心配させてばっかりだったから、安心させられるように。

キ「今日は帰れ。」

私の気持ちを尊重してくれたのか不本意そうではあったが、キヨくんはそう言ってくれた。

…ありがとね、キヨくん。それにフジくんも。

そのまま教室に向かうと、ザワザワしているいつもの教室。その中に泣いている西野さんを見つけた。

その姿を心に留めて帰る支度をする。何か声を掛けようか悩んだが、余計なお世話な気がして黙って教室を出た。

…

校門を出ると見慣れた車の前にレトさんがいた。

「…なんでレトさんが？！」

レ「へへ、キヨくんから連絡もらって迎えに来た！」

レ「うっしーは今日授業で俺は全休やったから、俺が迎えに来たよ。」

「そっか！ありがとう。」

「ホラ、乗って！」って扉を開けてくれるレトさんは紳士だな、と感じる。お兄ちゃんは放置だもんねー、まぁ家族だから当たり前なんだけどね。

……レトさんはどこまで知ってるんだろう。

レ「Aちゃん昼ごはん何食べたい？」

レ「今日はどっか食べに行こっか。俺の奢りやから好きなもん言うて！」

「んー、何にしよう。レトさんは何食べたい？」

レ「あー！あー！俺はちゃう！今日はAちゃんの好きなもの食べたい気分やからさ、な…？」

わかりやすく気を遣ってくれるレトさんに思わず笑いが漏れる。ふふ、有難いなぁ。