31 ３日目 ページ31
上田side.
目が覚めて時計を見るとまだ6時。
俺は昔から寝起きが悪い。
いつも何回目かのスヌーズアラームか
マネージャーからの鬼電でやっと起きるのに、
今は自然に起きてる。
窓を開けると気持ちいい風が部屋を吹き抜けた。
顔を洗って中庭に出る。
辺りはまだまだ静かで、
木の葉が揺れる音が聞こえる。
数時間前にもここにいたことを思い出して
俺ここ好きなんだな、と認識する。
ベンチに座ってただただぼーっとしてみる。
何の予定もないオフだけど
ここに来て充実感を得られてる。
何か良いものが蓄積されていく感覚があった。
「おはようございます、上田様」
鳴海ちゃんの声じゃない。
振り返ると、
扉を開けて挨拶してくれたのは女将さんだった。
上田:「おはようございます。お世話になってます。」
女将:「おくつろぎいただけていますか？」
上田:「ゆっくりさせてもらってます。昨日は着物屋さんとガラス工房を見せていただきました。」
女将:「あら、そうでしたか。」
上田:「久坂さんにもとてもよくしていただいて。女将さんによろしくと仰ってました。」
女将:「まあ。」
こんな風に世間話できんだ、俺。笑
あ、鳴海の飯のこと、
女将さんに俺から言った方がいいよな。
上田:「あの、一つお願いしたいことが。」
女将:「なんでしょう？」
上田:「仲居さんの鳴海､､､山咲さんなんですが。」
女将:「何か不手際がありましたでしょうか？？」
上田:「いいえ！本当にとても良くしてくれています。お願いしたいことなんですが､食事のとき山咲さんと一緒に食事させてもらえないかなと思いまして。」
女将:「え？」
上田:「いや、実は一人でご飯食べるのが少し寂しくなってしまってまして。昨日の夕食も無理を言ったんです。」
女将:「そうでしたか ､､､」
上田:「無理は承知の上ですが…」
女将:「お客様のお部屋に仲居がいたのではくつろげないのでは？」
上田:「ぜひお願いしたいんです。彼女と話してると、何かとヒントをもらえることが多くて。部屋で二人っきりとかでなくてもいいんですが、どうも一週間一人で食事っていうのが…」
女将:「そういうことでしたら…こちらはかまいません。プライベートのご利用でしょうから、上田様がよろしければお部屋の方に用意させていただきます。」
女将に礼を言い、俺は上機嫌で部屋に戻った。
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たつくんの彼女 - たつくんはタバコ吸いません。やめてください。 (2018年8月31日 1時) (
レス) id: 64d70ec9bf (このIDを非表示/違反報告)
Bin(プロフ) - 湖@清光可愛い！！！さん» ありがとうございます！更新出来て無くてごめんなさい！これから頑張ります！ (2017年11月9日 18時) (レス) id: 589b5eb2d2 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い！！！ - 凄く面白かったです！たっちゃんの物語って良いですね！更新頑張って下さい！応援して居りますぞ！ (2017年11月9日 18時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
まるぴん - Binさん» 偏りね！ごめごめ！ (2016年9月5日 16時) (レス) id: 34287fdb03 (このIDを非表示/違反報告)
Bin(プロフ) - まるぴんさん» かたよりがなくていい！ (2016年8月30日 19時) (レス) id: 589b5eb2d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Bin | 作成日時：2016年4月28日 0時
