運命じゃん Pt.2 【白布賢二郎】

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＊






？｢貸してください、貰います｣





不意に声をかけられ有難く半分を渡した







『すみません…。正直腕が限界で…助かります』









．









？｢だから俺を呼べって、ずっと言ってるでしょ？｣









『っ…ぇ？』









？｢久しぶり、Aちゃん｣









『っ……けん、ちゃん…っ？』







白｢っ…うん、Aちゃん｣









ずっと、忘れられなかった人


忘れたくなかった人


ずっとずっと、大好きな人






きっと私の、運命の人








『っ〜〜！っ…う、そ…』



じわじわと目頭が熱くなってくる



白｢ホントだよ、ほら、これ早く運ぼう？｣




『ぁ、うん…！』



｢ありがとうございます！｣

『お待たせしました、お願いします！』
白｢お願いします｣



･
･
･


白｢『……』｣


どうしよう、

話したいことが沢山あるのに


言葉が詰まって、出てこない…


でも、それじゃ14年前の二の舞になる



『っ……あの、けんちゃんn…





菅｢あ、寺野先生…ってえ？！？！白鳥沢のセッター？！｣



あ’’？』


私の一世一代の決心を邪魔しやがった菅原孝支


白｢…！烏野の、副主将…？｣



菅｢そうそう！うわー！医者になったのかー！すげーなー！｣


白｢ぁ、えっと

菅｢菅原な！｣

菅原さんも教師になったんですね｣


菅｢おう！あ’’！やべ、寺野。職員会議始まる｣


『やば！ありがとう！』


白｢お疲れ様です、じゃあ頑張ってください｣

菅｢おう！またな！白布！｣

行くぞ寺野！

と走るスガ

『っ、』


行っちゃう

賢二郎が行っちゃう


だめだ、

嫌だ


『ごめんスガ、先行ってて』

そう告げて私は廊下を走った




菅｢え？！あ、おい！！

廊下は走っちゃいけません！｣



あんたも走ってるだろ


そうツッコむ余裕は

私にはなかった








『っ、らぶﾁﾞｬｧｧｧ！！！』






あなたの名前を


力いっぱい叫んだ



相変わらずの、汚い声で

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