運命じゃん Pt.2 【白布賢二郎】

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10年後＊Aside


5月


｢A先生こんにちはっ！｣

『はい！こんにちは〜！』

｢A先生あのね！昨日ね！━━━━…｣

『ほんと〜？！凄いね〜！先生も見たかったな〜』


7年前に大学を卒業

私は、小学校の先生になった

潔子はあのまま教師にはならず結婚した


素敵な結婚式だったなぁ……


そして私は現在



28歳



ちなみにあと数日で


29歳！！！





やばい、切実にやばい

完全に嫁き遅れた



婚期を逃し、焦ってはいる




けど、









．









忘れられない人がいる









あーーー……今思えば…



『運命だったのかも……』(ﾎﾞｿｯ)




？｢何がですか？｣


『うわ！！！』


？｢うぉーい、そんなにびっくりしないでくださいよ。
寺野先生ー…｣









『すみません…笑 菅原先生…笑』








菅｢ブハッ！やっぱり寺野先生面白いなー｣




この人は菅原先生


菅原孝支


烏野の2番




大学で潔子と再会

職場でスガと再会



烏野に縁があるみたいです！





菅｢で？運命って？｣

『んー……いや、運命的な再会をね？した人がいるんですよ…』

菅｢え？それって…俺のこt…

『高校時代なんですけどねぇ？？』

……ｻｲﾃﾞｽｶ｣


『簡単に言うとその人が忘れられないってとこかな』

菅｢……高校時代か…｣


引かれるかな、高校時代を三十路まで引きずってる女って…


しかし、私のそんな心配も杞憂に終わった









菅｢めっちゃ一途な！寺野！｣






天使のような笑顔でそう言ってくれた




『ぇ…？』



まさか、そんなことを言われるとは思わなかった



菅｢いや！ぇ…？じゃないべ！？高校時代からって……

1年生の時って考えると……？！

14年だぞ？！？！


お前人生の半分その人を想って過ごしてんだべ？！
すげぇよ！！！｣



いやー感心感心！

腕を組んでそう感嘆をもらすスガ



その言葉は、私の心を軽くした





それでも




もう10年も会ってないし

なんなら連絡も取ってない

いくら宮城で就職したからと言って

彼も宮城にいるかは分からない

もう、きっとこれから一生会うことのない人を引きずるのは


それも


自分から距離を置いた人を引きずるのは







もうやめたい









．

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