支えたいなら堂々と ページ21
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Aside
A｢……あと10個………あと4分の1……｣
倫｢さっきからブツブツ何言ってるの？怖いんだけど。｣
A｢……睨むよ？｣
倫｢もう睨んでるよ？｣
……ミサンガ、あと10個。
……看板、あと4分の1。
代表決定戦まであと2週間。
ゴールが見えてきたことに思わずほっとして、
スコアブックを見ながらぼーっとしてしまう。
すると、不意に名前を呼ばれて
振り返ってみると、休憩に入ったばかりの北さん。
北｢ちょっとええか？｣
A｢…？はい。｣
感情がない目でそう言われて、
何かしたっけ？と恐る恐る北さんの元に近寄ってみれば。
北｢……最近クマすごいけど、ちゃんと寝とるか？｣
A｢えっ、ね、寝てますよ、？｣
北｢ほんまに？何時間くらい？｣
A｢え？えっと………｣
うわ、これだよ。
北さんのこの目を前にすると、何故か嘘がつけない。
知らぬ間に背筋が伸びる。
A｢………3、時間とか？｣
北｢それは、ちゃんと寝とるうちに入るん？｣
A｢……入りません………｣
北｢ゲームでもしとるん？｣
A｢それは断じて！部活の記録整えたり……｣
北｢休み時間もろくに休まず働きっぱなしらしいけど、さすがにオーバーワークや。ちゃんと休み。｣
A｢…はい、｣
北｢マネージャーやからって、自分が全部引き受ければええもんちゃうやろ。頼れるとこは頼り。部活のことも、委員会のことも。｣
久々の正論パンチは、いつもより効果は抜群で。
から回ってた……いや、現在進行形でから回ってるかもしれない自分が目に浮かぶ。
北｢……あと｣
お説教タイムが終わったかと思えば、
思い出したように口を開いた北さん。
また正論パンチか、と身構えると、
北｢�狢膸�な選手�畛戮┐燭い覆蕁�堂々と正面から支えてくれたらええねん。こっそり面倒な役回り引き受けても、そいつのためにはならへんよ。｣
A｢……へ、｣
北さん、なんで、そのことを…………
倫太郎以外には、ろくに説明してないはず。
驚きでその場に立ち尽くしていると、
北さんは、ポン、と私の頭に手のひらを軽く乗せ、練習再開の声掛けをしながらコートに戻っていく。
その北さんの後ろ姿の影で、
倫太郎がこちらに向かって、ごめんのポーズをしており、全てを悟った。
……喋ったな、あいつ。
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名無し86757号(プロフ) - いつかのイラストを描いていた者です。2年ぶりに最初から読みましたが本当に素敵な作品でずっときゅんきゅんしています。いつまでも待ってますのでこの素敵な恋を素敵な形で完結していただきたいです。 (9月5日 21時) (
レス) id: 717f7bf83d (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 面白い作品ほど作者が失踪するジンクスを実感しています。いつか戻ってきてくれるという淡い期待を持ちながらお気に入り登録しますね。 (8月30日 21時) (レス) @page43 id: d3a24f0cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - ぼ、僕も!!!お話すごくおもしろかったので更新待ってますね。頑張ってください!!! (2022年8月5日 21時) (レス) @page39 id: 16e8e39b36 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 続き待ってます (2022年8月3日 4時) (レス) @page39 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 涙線崩壊してまった,,,この作品好き過ぎる (2022年8月3日 3時) (レス) @page29 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2021年2月13日 0時
