りく君 ページ5
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Aside
確かに、白濱くんの家はこの公園からそれほど遠くはない。
遠くはないけども。
まさか、ここで会うとは思わなかった。
だって、ここ、昼間は子供の遊び場だよ？
なんて驚きつつも、白濱くんの手招きに応えるように公園内に入っていく。
リードをいっぱいいっぱいに伸ばしながら白濱くんのそばへ向かおうとする三郎。
その様子を見て、そんなに会いたかっかー！って白濱くんも嬉しそうだった。
しっぽを全力で振ってる三郎のことをしゃがんで撫でている彼に話しかける。
A「なんか……、初めてだね、ここで会うの。」
亜嵐「え？……あ、言われてみればそうかも。」
A「しかも、こんな昼間に。」
亜嵐「ああ、それはね……」
三郎を撫でるのをやめて立ち上がった白濱くん。
何かと思えば、数人の子どもたちが遊んでいる砂場に向かって、
亜嵐「りくー」
そう声をかけた。
すると、ひとりの男の子がクルッとこちらに振り向く。
その子は、白濱くんのおいでの声に嬉しそうに反応して、
トコトコと私たちの傍に駆け寄ってきた。
「なーにーーーあーくんーーーー」
なんて、子供らしい言葉で。
しかも、あーくん。
なんかもう、すでに可愛い。
そして、間近で顔を合わせたその子は
やっぱり可愛かった。
亜嵐「りく、気をつけ！」
りく「はっ！」
亜嵐「敬礼！自己紹介！」
りく「はっ！倉田りくです！4歳です！！」
亜嵐「休め！」
急に始まった号令。
………見事なコンビネーション、ではあった。
だけど………
A「……ごめん、唐突すぎて名前左から右に流しちゃった…」
亜嵐「うわー、りく、惜しかったな！名前覚えきれなかったって！」
りく「お姉ちゃん、ちゃんと聞いててよ！！！」
A「え、ごめん！？ていうか急に始めないでよ白濱くん！」
りく「そうだよ！しらはまくん！！」
亜嵐「お前、どっちの味方だよ…」
高校生2人が園児に振り回される構図が
見事に出来上がってしまった。
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つやか(プロフ) - わああ！！ラストの展開とても素敵です！！この後の展開がすごい気になります！！更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月14日 23時) (
レス) id: c5cea9c268 (このIDを非表示/違反報告)
tomiryugu(プロフ) - 仕事中もにやけてしまってます！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2020年5月14日 19時) (レス) id: 69aa066952 (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まゆゆんさん» これでもかっていうほど焦れったいですよね笑 (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - Miiiiさん» 合コンのとこも発狂してるんじゃないですか！？(///∇///) してますよn((( (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - riehamaleina4さん» 楽しんでいただけて光栄です！！！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2020年2月6日 20時
