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少女漫画みたいな ページ37

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Aside






団席に戻ると、
ちょうどパネルの裏手で水分補給をしてる美月がいた。





美月「あれ?早かったね?」



A「……うん。」



美月「え、ちょっ、どしたどした?」





ふらりと近づいてそのまま正面から倒れるようにもたれかかってきた私に
驚いた様子を見せる。





A「…傷心中」



美月「あらそう……」





何かを察したのか
とりあえず慰めとくわ、って
美月の手のひらが私の頭を優しく撫でた。




ばかだなぁ。


うじうじして行動起こさなかったの、自分じゃん。


何が傷心中だ。




いじけた子どもみたいに
しばらく美月の肩におでこをグリグリしたあと
応援の席に着いた。



プログラムはちょうど男子の借り物競走。



女子の時と同じように
実況が場を盛り上げている。





『さて、女子にもあった【気になる異性】カード!あれは男子のお題の中にも1枚入っております!』



『一体誰が引くのでしょうか!』



『第1走者、お題は…あーっと!【気になる同性】です!!』



『惜しい!いや、体育祭マジックの可能性、無くはないですよ!?』





美月「…同性て。笑」



A「面白いお題作るよね、体育会も。」



美月「うん。あ、そういえば白濱くんまだ出てないね?」



A「え?」



美月「白濱くん借り物競走出るって言ってたじゃん。」



A「そうだったっけ?」





言われてみれば言ってた気もする。


さっきの事でいろいろ飛んでたや。





『第6走者……あ!きました!【気になる異性】です!』




何組目かの時、そんな実況が響いた。


しっかりと手を繋いで走る男女に歓声が沸く。





A「少女漫画みたいなシチュエーションだね。」



美月「確かに。」





このシチュエーションの中にいたのが
白濱くんとあの子なんだよね。



なんだか、歓声をあげてる人たち全員が
そのふたりの恋を応援してるみたいに思える。




……あのあと2人はどうなったんだろうか。




自分からその場を離れたくせに
あのあとのことを気にせずにはいられなかった。






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つやか(プロフ) - わああ!!ラストの展開とても素敵です!!この後の展開がすごい気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月14日 23時) (レス) id: c5cea9c268 (このIDを非表示/違反報告)
tomiryugu(プロフ) - 仕事中もにやけてしまってます!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2020年5月14日 19時) (レス) id: 69aa066952 (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まゆゆんさん» これでもかっていうほど焦れったいですよね笑 (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - Miiiiさん» 合コンのとこも発狂してるんじゃないですか!?(///∇///) してますよn((( (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - riehamaleina4さん» 楽しんでいただけて光栄です!!!! (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2020年2月6日 20時

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