やっぱり ページ36
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Aside
A「やっぱり……」
やっぱり彼女、白濱くんのこと好きだったんだ。
「おい、A。6着来たぞ。」
A「へっ、あ………」
隣にいたバスケ部男子に言われ、
慌ててゴールしたその人の元へ向かった。
……なんて偶然なんだろう。
A「6着ですね。」
園田「あ、はい。」
亜嵐「あれ、Aちゃんじゃん。」
6着はこのふたり組。
仕事頑張ってる?なんておちゃらけたように白濱くんは聞いてくるけど
うん、ってただその一言しか返せなかった。
記録係のところに誘導する間、
聞こえてくる二人の会話。
園田「ごめんね、急に連れ出して。」
亜嵐「ううん。借り出させるの、楽しかったし。お題には驚いたけど。」
園田「………そうだよね。」
亜嵐「……」
園田「……あとで、話したいな。」
亜嵐「わかっ──」
A「あのっ!」
なんだか、自分が空気みたいで。
ふたりの世界に耐えられなくなり、
思わず声をあげた。
でも、話すことなんて何も無く
キョトンとこちらを見る白濱くん達にタジタジで。
A「あ、えっと、あそこに見える記録の人に名前と団名をお願いします。」
園田「あ、はい。」
A「記録が終わったら、団席に戻ってもらって大丈夫ですので。」
そう告げると
私は足早にその場を去った。
本当は記録係の目の前まで連れていかなきゃ行けないけど、
そんなのどうでも良くなってて。
ただただその場を離れたくて
着順旗も近くにいた後輩に戻しといてって押し付けた。
ああ、ダメな先輩だ、なんて
つくづく思う。
けど、今だけは許して。
幸いにも、今の仕事で一旦私の役目は終わり。
後ろからの白濱くんの視線になんて気づく余裕がなかった私は
早歩きで団席へと戻った。
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つやか(プロフ) - わああ!!ラストの展開とても素敵です!!この後の展開がすごい気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月14日 23時) (レス) id: c5cea9c268 (このIDを非表示/違反報告)
tomiryugu(プロフ) - 仕事中もにやけてしまってます!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2020年5月14日 19時) (レス) id: 69aa066952 (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まゆゆんさん» これでもかっていうほど焦れったいですよね笑 (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - Miiiiさん» 合コンのとこも発狂してるんじゃないですか!?(///∇///) してますよn((( (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - riehamaleina4さん» 楽しんでいただけて光栄です!!!! (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2020年2月6日 20時