白濱くんが呼び捨てをしない理由。【3】

中学の友達 ページ2

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Aside





亜嵐｢あれ、中学の友達だわ。｣



A｢そうなんだ？｣





だから、どの人の顔にも見覚えがないのか。



てっきり高校の人かと思った。





亜嵐｢ごめん、ちょっとだけ話してきていい？｣



A｢もちろん。私ここで待ってるね。｣





白濱くんが、彼らの輪に嬉しそうに駆け寄っていく。



輪に入った途端、久しぶりじゃん！なんていってバシバシ肩叩かれてて、その容赦なさに思わず笑ってしまった。





中学の友達の人たちは、なんていうか、みんな陽気な雰囲気が出てる。



あと、派手な子が多いかな、男子も女子も。



それに、美男美女ばかり。




·····すごく仲良さそう。






白濱くん達が楽しそうに会話するのを微笑ましい思いで眺めていると、
その中のひとりの視線がこちらに向いた。





｢なぁ、あの子彼女？｣



亜嵐｢えっ、あ、いや··········｣



｢何、亜嵐彼女と来てたの？｣





1人の発言で、どんどん視線が私の方に集まってくる。



たまらず、あはは、と愛想笑いを浮かべた。





A｢彼女ではないです。｣



｢へぇ、じゃあこれからか！｣



A｢あ、いや、そういう訳でも·····｣





名前はー？とか、同級生ー？とか、質問タイムが始まって。



··········なんていうか、勢いに負けそう。




女子のみんなはそんな私の心境を感じ取ってくれたのか、
男子食いつきすぎ！なんて突っ込んでる。



白濱くんも、いい加減にしろよって珍しく困り顔だった。






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