makes me happy 3

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Daesung side


「テソン着いたぞ」

雑誌の仕事を一件終わらせてから
歌番組のリハのために会場入りする

昨日の今日で
なんか恥ずかしくてAと
ちゃんと話せるかな？


平然を装って帰ったけど
内心はどきどきが止まらなくて
夜道でスキップでも出来るぐらい
テンションあがってた

実際にはしてないけど

僕がすんりなら確実にしてたと思う


楽屋に向かう途中
廊下の向こうでAとジュンさんと
マネージャーさんが楽しく話してるのが見えた

遠いから話の内容までは分からないけど

ジュンさんはAの肩に手をかけて
反対の手で髪をぐしゃーってかき回してて
Aもう楽しそうに笑ってる

その一連の流れはまるで
ドラマのワンシーンみたいで
美男美女の恋人同士のようだった



もくもくと渦巻く黒い影

嫉妬、ヤキモチそんな類い

全くコントロール出来ない感情に戸惑う






すれ違い様に挨拶してくれたけど
Aとは目も合わせれなくて
軽く挨拶してすぐにその場から去った



絶対変に思ったよね


でも気づかれたくなかった
まるで恋人かのように嫉妬してるなんて

長くあの場にいれば多分顔に出てしまうから
それだけは避けたかった




楽屋に入ってリハまでまだ時間があったから
携帯を取り出してREINAの曲を流す

アルバムの曲でやっぱりコレが一番好きだな

この曲でコラボ出来て良かったと思う


〜♪


“あなたの声が

奏でるメロディーが

うつむく私を前に向かせるの”


このフレーズを聞くと
オーラス後の倒れてた日を思い出す

Aの温もりと綺麗な声
まさにこの歌詞と重なる


“makes me happy”

私を幸せにしてくれる…か



僕を幸せにしてくれるのは…



コンコンコン

！！

ビックリした
急にノックの音が響いて

「失礼します」

って遠慮がちなAの声が聞こえた


振り向くとやっぱりAで
恥ずかしそうにこっちにきた


「テソンさ…くん。今日はよろしくね」

さっきちゃんと挨拶できなかったから
ってもう一度挨拶してくれた

「あ、私の曲」

って携帯から流れる曲を聞いて
嬉しそうにAは僕を見た


可愛いな


なんか顔見てたらさっきのモヤモヤは
どっかに行ったみたい


他の人とのリハは無事に終わったとか
人のリハ見て感動したとか早く歌いとか
楽しそうに話すから僕も自然に笑顔になる

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