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「REINAさん？」
「…あ、なんかごめんなさい
変なとこ見られちゃって」
「全然、でも大丈夫？」
「え？大丈夫ですよ？」
そっか
でも泣きそうな顔してるよ
「あれだったら話聞きますよ？
言った方が、ほら、楽になるって
よく言うじゃないですか」
ちょっと驚いた顔をしたけど
話してくれた
幼馴染みで事務所の先輩で
女好きの彼氏か
なんでまたそんな人を
でも、さっきラジオで
内面が素敵な人がいいって
言ってなかったっけ？
全く反対じゃ…
「D-LITEさんって不思議ですね
声も雰囲気も落ち着きます
なんでも話せそうな気がするし
なんかお母さん…じゃなくて
お兄ちゃんって感じがします」
「なにそれ(笑)」
「言われませんか？」
んーわかんないけど
赤ちゃんタッピョンの子守りはしてるから
お母さんはあながち間違ってないかも
「言われないよ(笑)」
「そうですか。
そういえば、さん付けもしないでください
年下なんでさん付けされてると変な感じです」
「わかった
じゃあ僕もD-LITEじゃなくて
テソンって呼んで」
「わかりました
わたしはREINAでもAでもいいですよ」
Aは本名なのでってにっこりする
彼女自身がつらい恋をしてるから
彼女の歌は力強くて綺麗な声の奥に
その感情がメロディーに乗ってて
深みがでて心に響くんだと思った
REINA…
A…
「本名知られたらまずいでしょ？
二人の時はAにしようかな」
「じゃあ私もそうします」
さっきまでの泣きそうな顔ではなくなったな
ライブでやるような目のネタとか
やったら笑ってくれた
気づけばパーティーの大半は
Aといたと思う
マネヒョンとスンリが呼びにきて
帰るまでは
早く帰りたいって思ってたのに
今はもう少しいたいに変わってた
はじめて会ったのに
すぐ話せたし居心地も悪くなかった
今までも友達だったみたいな
そんな感覚だった
またね、なんて言って別れたけど
また会うなんて限らない
「ヒョンが女の子とずっといるなんて
めずらしいですね」
「別に」
「もう、冷たいな〜」
Aと友達になったって言ったって
スンリに言うときっとヒョン達に伝わって
好きなのか〜ってそっち方面に向けられて
根掘り葉掘り聞かれるんだ
「私達もうお友達ですね
ひみつまで教えちゃいましたし
また会ったらよろしくお願いします」
って最後に彼女は
あどけない笑顔でそういったから
きっと僕たちは友達なんだ
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作者名：＠あーるぬな | 作成日時：2017年2月27日 17時
