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「げっ」

「・・・・。」

「お前泣いてんの?」

「ジュネ」

「なに」

「なんか歌って」

「は?」

「いいから」

「・・・・・・・・ったく、しょーがねぇな」


少しだけだからな
なんて前置きしながら私の隣に寝転んで歌い出した

〜♪


心地よく耳に届く独特でハスキーな中低音



でも


ジュネ


なんでこんな時にラブソングなんだよ


余計泣けるじゃん


空気読めないやつ



ジュネの歌声があの日ジヨンオッパと見に行った夜景とその時の私の心情にマッチしてて感情が高ぶる


塞いでおきたい感情まで溢れてしまう





やっぱり

そろそろこの恋も潮時なのかもしれない


苦しいだけだから


「おい・・希望通り歌ってやってんのに
なに余計泣いてんだよ」

「ぐっ、それはジュネの選曲ミスだよ」

「なんだそれ。俺が泣かしたみたいじゃん」

「・・・半分そうだよ」

「は?!バカ!人のせいにすんな!」

「うわっ!!やめてよ!」

いきなり髪の毛わしゃくしゃすんな
それもすごい勢いで

「ぶぶ(笑)すんげぇ髪型〜」

「ヤー!!」

「ウケる、まじウケる!」

くっそ

「・・・・・・・・・ジヨンさんのことか?」

「え・・・・あ、まぁ・・・そんな感じかな」



自分でもボサボサにしたくせに
ご丁寧に直しながら聞いてくるジュネ


か、顔近いんだけど!


でも、なんかジュネの行動意味不明すぎて
涙引っ込んだ気がする


「実はさ、前にジヨンオッパにこんな風に綺麗な夜景連れてってもらったことあるんだ。それでオッパ優しくしてくれるし夜景連れてってくれるし私、何を勘違いしたのかオッパが私のこと好きなのかもってその時思ってたの。出掛ける前に話したいことあるって言ってたし。だけど蓋を開けてみたら彼女が出来たからあんまり遊びに連れてってあげれないって言う話だったの・・笑えるっしょ?好きって言われるかと思って構えてたもん。なんか悔しくてこっちから告白してやろうとしたらさ“大事な妹に一番に言いたくて”なんて
言うから何も言えなくなって・・・この星空みて
さっきまでのオッパとオンニの姿をみてこの時の事思い出して泣けてきた。んでもってジュネの歌を聞いたら感情溢れちゃったって感じ」

珍しくジュネが何も話さずに話を聞いてるから
ぽろぽろとしゃべる私





何だかんだ恋愛でこんな風に
泣いたのはじめてかも





って今まで話聞いてくれる人
なんていなかったからかもだけど

▽→←▽



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y0u0b(プロフ) - あぴさん» 返信遅くなってすいません!!そう言ってもらえると光栄です!!頑張って更新しますね (2017年6月16日 12時) (レス) id: e0b5d33497 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年6月11日 13時) (レス) id: d448761ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aru.nuna | 作成日時:2017年5月16日 21時

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