spring time

▽ ページ23

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なんか
今日はいつもより暑いな


いつもの昼休み
いつもの屋上
いつものジュネ
いつものジナン
いつもの読書

いつのまにか“いつも”と呼べるほど
習慣化した光景



「あっちぃ〜」

唸るジュネの声

たしかに７月になり日差しは強くなる一方

「そろそろ別の場所見つけよーぜ」

「って言ったってうちの学校貧乏だからクーラーある部屋なんて数えるぐらいで職員室か保健室ぐらいじゃん」

「だよなー」

「ねーねー」

「なにジナン」

「ここ日陰で風とおるし涼しいよー」

ジナンの見つけたスポットに3人で座る


「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」


‥‥‥3人で近くにいたら余計暑くない？

「あっちぃ」

だよね？(笑)

「じゃあジュネ向こう行きなよ」

「は？やだよ」

「ここ俺が見つけたしAと二人でいるー」

「うん、ジュネあっち行きなよ(笑)」

「ひっでぇ」

「「わはは(笑)」」

私とジナンがジュネをいじるのもここ最近の“いつも”のこと


「てかジナニ、受験生なのに毎日こんなとこいていいわけ？ただでさえ留年してるくせに」

「大丈夫！夏休みからやるから、てかバカで留年したわけじゃないし」

「え？そうなの？」

「A喧嘩売ってんの？」

「あは(苦笑)」

ジナン切れたらまじで怖そう

「A、ジナニヒョン本物だから
怒らせんなよ？まじ怖ぇーから！(小声)」

「ジナン、ヤンキーなの？(小声)」

「今は落ち着いてるけど去年までまじでヤバかったから(小声)」

「は？！そうなの？気を付ける！(小声)」

「何、こそこそ話してんの？」

「「いえ何も！！」」


目付き怖っっ


「じゃあ、ジナンって頭いいの？」

「それなりかな」

「じゃあなんで留年したの？」

「バイク事故で入院してて出席日数足りなかっただけー」

「え？！事故って大丈夫だったの？」

「だから今こうやってピンピンしてるんじゃん！」

そっか、そりゃそうだよね



「大変だったんだ」

「まぁーね。てか後ろに乗ってたジュネも一緒に入院してたよ(笑)」

は？！ジュネも？

「なんだよ」

「‥‥‥‥いんや」

中学から悪かよ


「そん時に(笑)ジュネともう一人一緒に事故ったジウォンってやつがいるんだけどそいつとジュネが看護婦さんに手出そうとして二人だけ先に強制退院になったんだよ(笑)」

は？

「ちょ！ジナニヒョン！！」

「‥‥‥‥‥最低だなジュネ」

ジナンの留年の謎が解けたけど
ジュネの最低さを再確認した

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