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you side
「A、荷物これで全部でいい？」
「うん」
「なんか少ないね」
「よっぽど何にも持ってきてないから」
翌日、予定通り退院となった
お兄ちゃんが急に会議になったからって
代わりにジュンさんが迎えに来てくれた
頭の包帯は朝外してもらえたけど
右腕の痛々しい包帯はまだ巻かれてる
これから毎日消毒と包帯巻き直して下さいって
言われたけど利き腕じゃないから巻けるか
心配なんだけど
傷口みるのも…こわいし
「痛むのか？」
「え？あ、大丈夫だよ？」
「そっか、じゃあ行こう」
「うん」
ジュンさんの運転する車で自宅に向かう
「D-LITEさんに会った？」
「え？テソンくん？//」
「うん」
「うん。会ったよ」
せっかく来てくれたのに
ただ泣いて慰めてもらって寝るという
最悪なことしたけど
「俺も会った」
「え？」
「師匠の手伝いすることになって
そしたらD-LITEさんのコンサートだったんだ
よ」
「そうなんだ」
「見に行く？」
「え？」
「長期休暇になったんだろ？」
「うん」
社長とマネージャーと話して
ケガや報道が落ち着くまで
夏にコンサートの予定だからその前まで
休暇をとることになった
デビューしてから初の長期休暇
「ずっと家にいてもつまんねぇしな」
ほら
そう言って私の目の前に出した
テソンくんのソロコンサートのチケット
反射的に受けとる
「関係者席？」
「ああ」
「他にだれか来る？」
「それはわかんない
もう一枚あるからカナ誘えば？」
「カナ先輩自分のツアーで忙しいよ」
「じゃあリョウセイと行けば？(笑)」
「ジュンさん喧嘩売ってるの？(笑)」
お兄ちゃんなんて絶対行かないし
行くのばれたら止められそう
だからお兄ちゃんは候補から外す
誰誘おうかと考えてたら
思ったより早く自宅に着いた
けど足が止まる
あの夜が…一瞬フレッシュバックする
「A？」
「は！運転ありがとう！ジュンさんまたね
なにか言われる前にお礼言って
家の中まで走った
「ただいま」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
家は静かで
って独り暮らしだから
それが当たり前なんだけど
(今はお兄ちゃんが居候してるけど)
なんにも音がしない誰もいない空間が
なぜか急に怖くなった
落ち着かなくてピアノを触ってみても
ギターを触ってみても
痛みで全然右腕が動かなくて
もしかしたらこのまま全然動かないのかも
って不安が横切って
余計落ち着かなくなった
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y0u0b(プロフ) - onewbububuさん» ありがとうございます！楽しんでもらえるよう頑張ります！ (2017年5月13日 0時) (
レス) id: e0b5d33497 (このIDを非表示/違反報告)
onewbububu(プロフ) - 次も楽しみにしています！これからお兄さんとどうなるかドキドキしながら読んでます。 (2017年5月13日 0時) (レス) id: 1a763a15f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠あーるぬな | 作成日時：2017年5月12日 22時
