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僕の名前を呼んだAの声は
小さくて震えてた
「昨日‥‥‥‥怖かった」
「うん」
「死んじゃうかと思った」
「うん」
「腕も頭も痛い」
「うん」
「会いたかった」
「うん、僕も」
「心配かけてごめんなさい」
「ううん」
「泣いて、ごめんなさい」
「ううん」
「怖かった」
「うん」
こんなに僕に抱きつきながら
子どもみたいに思ったことをポンポン言う
Aは初めてだった
Aが安心するように
ひたすら抱き締めて話を聞く
そうしてたらまた疲れたのか
Aは眠っていった
ベッドに横にさせると
お兄さんが入ってきた
「A‥また寝たのか？」
「あ、はい」
「‥‥‥‥‥‥‥‥泣いた？」
「あー、まぁ」
「そっか」
お兄さんは切なそうな目をして
Aの髪の毛をさわる
兄妹なのに恋人に見えるのは
僕の歪んだ嫉妬のせい？
「Aさ、絶対怖かったはずなのに
泣かなかったんだよ
泣いたら迷惑かけるって思ったんだろうな
必死に我慢してた
泣かせてあげられたのが俺じゃないのは
悔しいけど、まぁーありがとうな」
「いえ」
「こいつ、昔から泣くはずのところで
泣かないんだよな
ほら？俺、イケメンだろ？
昔からモテてたんだよ！
だからいい気になっててさ
女で遊ぶだけ遊んでたら
俺の女に手だしやがって！って
逆上した男達がさ俺に叶わないからって
Aに手を出そうとしたんだよ
未遂だったけどな
あ！俺こう見えて空手有段者だから
で、そん時も泣きたいはずなのに
泣かなかったんだよ
俺を責めるでもないし
だからかな、
Aを守んなきゃって思ったの
それにこいつ男みる目ないからよ？
んで元々可愛くて仕方なかった妹への
思い爆発ー
超がつくほどのシスコンになりました！
めでたし、めでたし
ってあれ？話ずれた？
俺のシスコン話になっちまってんじゃん！
やっべー(笑)」
一人で話して、一人で笑って
お兄さんって誰かに似てるって
思ってたんだけど
イケメンになったスンリ？
いやスンリの上をいくか
「お兄さん」
「あ？だからお兄さんじゃねぇ！」
「名前、教えて下さい」
「あれ？俺言ってなかったか？リョウセイ
って教える必要ねぇーよ！！！ばかやろう」
(苦笑)
「リョウセイさん」
「なんだよ」
「いつかちゃんと認めてくださいね」
「は？！」
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y0u0b(プロフ) - onewbububuさん» ありがとうございます！楽しんでもらえるよう頑張ります！ (2017年5月13日 0時) (
レス) id: e0b5d33497 (このIDを非表示/違反報告)
onewbububu(プロフ) - 次も楽しみにしています！これからお兄さんとどうなるかドキドキしながら読んでます。 (2017年5月13日 0時) (レス) id: 1a763a15f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠あーるぬな | 作成日時：2017年5月12日 22時
