親友 ページ26
事務所に戻ると
レコーディング室にはヨンベだけだった
俺があと一時間は戻ってこないとふんで
3人で外に飯を食べに行ったらしい
ヨンベはヌナと食堂で済ましたらしい
「ヨンベ、ありがとう」
YB「なにが？」
「Aを紹介してくれて」
YB「…あはは、今ごろ？」
「俺、本当に幸せ
このままなら徴兵頑張れそう」
YB「そっか、なら良かった。Aも幸せそうだし」
この際、聞きたくて聞けなかったことを聞こう
「ヨンベ、Aのこと好きだっただろ？」
YB「…」
小さいめを見開いたあと、目がなくなるぐらい垂れた笑顔を見せた
YB「もう、ジヨンには言うよ
ジヨンもずっとモヤモヤしてたんでしょ？」
俺の気持ちまで分かる親友は
笑いながら答えてくれた
「ヌナに会うまでずっと好きだったよ
物心つく前から知り合いだったんだ
当時は家も近かったし気づけばいつもAがいて幼心ながら笑ってるAにドキドキしてた
思春期っての？に入ったら女子と一緒にいると茶化されててそれが嫌でみんなの前では一緒にいなかったけど、連絡だけは取ってたんだ
今日あったこととかくだらないこと話してた
ある日Aは嬉しそうに彼氏が出来たって嬉しそうに俺に言ったんだよ
そのとき俺、Aが好きなんだって気付いた
Aさ、昔からモテてたんだよ
別に要らないのに何人も彼氏を紹介してくれてさ
でも、その彼氏達とはいっつも長く続かなくて
その度に俺のとこ来て泣くんだよ
元カレたちみたいになりたくなくて、幼馴染って関係でいいやって思ってた
でも、結婚するかもって言ってた元カレに暴力されてるAを見て真剣に俺が守ろうって思った」
ヨンベの気持ちになんにも言えなくてただ聞くだけだった
YB「でも、ジヨンに紹介してからAが見てるのはお前なんだよ
悔しいけどジヨンは本当にいいやつだから
ジヨンだから、俺、Aを諦められたんだと思う」
まぁ、ヌナのお陰もあるけどってまた垂れた目で笑う
「ヨンベありがとう、話してくれて
ヨンベもヌナと幸せになれよ」
YB「もちろん」
ハイタッチして拳を合わせる
お前の過去の思いの分も
Aを幸せにするよ
そう心のなかで誓ったら
勢いよくスンリが入ってきた
後ろからタッピョン、テソンと続いて
5人揃った
さぁ作業再開だ
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作者名：＠あーるぬな | 作成日時：2017年2月15日 14時
