院 内 恋 愛 。 ( ryosuke × yuri )

ep.28 ページ28

りょうすけside









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大ちゃんもリハビリ中でいない病室。







俺はその中で嬉しいでも悲しいでも悲しい、あたかも心が空っぽなような心持で何をするでもなく、ただぼんやりとしていた。









侑「...経過は、、、







すっごく順調。







ほんとに明後日退院かもしれない。」









静かに俺にそういった時の先生の映像が俺の中でリプレイされ続けている。









出逢いと別れは必然。









国語の授業中のぼんやりとした記憶の片隅にあるその言葉。








その時は眠いばっかりでまじめになんて受け止めてなかったけど、





こんな今となってはそれが本当によく感じさせられる。








でも。








それ以上に俺が気になっているのはちねん先生の寂しそうな、作り笑い。








医者が患者の回復を喜ばない訳はない。







ちねん先生も前に暖かい日差しの中で、








自分のおかげでみんなが元気になっていくのが嬉しいんだ。





なんて、汚れなんて知らないようなきれいな笑顔で言ってたっけ。









考えれば考えるほど脳内再生される先生の笑顔、言葉。








そして、その笑顔を自分のモノにしたい、なんて切実に願ってしまう。








入院してたのって結局1週間。








たったそれだけなのにこんなにもスキになってしまった。








タイムリミットはあとふつか。








それで最後。









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