嘘か誠か 【推しの子】

十九 ページ21

止まることの無い血液と徐々に冷たくなる体温

あぁ、もう無理なんだ…消えてしまう……私の一番星が…消えないで、それは私の何よりもの…！！！





アイ｢あんまりいいお母さんじゃなかったかもだけど…私は産んでよかったって思ってるよ…
えっと他に……あ、そうだ…これは言わなきゃ……｣











アイ｢ルビー、アクア…愛してる。｣











アイ｢あぁ…やっと言えた…ごめんね、こんなに遅くなって……よかった、この言葉は絶対…嘘じゃない…｣







涙でぼやける視界の中でアイが私に手を伸ばして、私を呼びかける

小さな小さな声で…








アイ｢…A……ごめんねぇ…私も約束、破っちゃって……今度こそはって、思ったんだけど…
一緒に死んであげられそうにないや………あーもう一度Aのライブ…見たかったなぁ……


それと、私のこと…誰よりも一番ずぅっと前から…愛してくれてありがとう……

私もずっとずっと…出会った時から貴方の事を……







愛してるよ。｣




『っ私も…私も貴方のことを誰よりも何よりもずっと…！！愛してる！！！』








辛い現実を見せる真実から、貴方は私を救ってくれた。

貴方の嘘が、私を救ってくれて…誰よりも私を愛してくれた…！！！


それすら嘘でもいい…本当の貴方だって受け入れる、貴方の全てに私はずっと救われてきたから…！！








アイ｢…ありがとう……2人のことを…おね…が……い…………｣






アク｢……アイ…？｣



















──────こうして、僕達の甘い子供時代は幕を閉じ、




私達の物語が幕を開けたのでした───────

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