嘘か誠か 【推しの子】

十一 ページ13

めっちゃお久の投稿ですみません…!!テストとかで私生活が忙しく中々更新できませんでした…
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アイ｢……ねぇ、ダイヤって本当はAでしょ？｣

『……え？』









脳が追いつかなかった、だっておかしいじゃないか

見た目も声も全く違うのに、何故中身が''前世の私''だと気付くのか…
色々なことに敏感な子ではあったけれど、流石にそこまで気付くものか…？

アクアやルビー達については気付いている様子などは全くないのに…

そして私は、処理が未だ追いつかない脳で必死に絞り出した切り返しをした









『な、何言ってるのアイ…私は私だよ…？』

アイ｢だって普通幼稚園くらいの子がもう何年も前に死んだアイドルのこと知ってるなんてなかなか無いもん
それに…全部一緒なんだよ…｣

『…一緒…って……？』

アイ｢話し方も声のトーンも歩き方も笑顔の作り方も嘘つく時の癖も足癖も好みのものも苦手なものも
面倒見のいいところも宝石みたいな瞳も全部全部全部……一緒なんだもん｣

『っ……ぁ……そ、…れは…』




アイ｢……なーんてねっ！どう？びっくりした？｣

『……え…？』

アイ｢今度の仕事でドッキリ仕掛ける側のがあってさ〜それの練習をしたかったんだけど
なかなか相手がいなくて困ってたんだよね〜！だからちょっとだけダイヤに試しちゃった！ごめんね？｣









一気に呼吸が楽になった…肩の力が抜け私は少しだけ安堵した
いつものはぐらかし上手なアイに戻ったから



……でもまだ少しだけ恐怖は残ってる

なぜなら、さっきのアイの言葉は全部…嘘をついてはいなかったから。




アイは私の中身がAだってことをきっと勘づいている、その上で知らないフリをした
今の私はもう前世の私じゃないから、その辺もアイは分かっているのだろう

一人思考を張り巡らせている私を他所にアイはまたテレビへと視線を戻した

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