ずぅっと一緒【紫京院ひびき】 (ページ8)

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誰かに話すのは初めてかもしれない…

でもここまで誘ってくれたらぁらちゃんになら話してもいい気がする

『まだヨーロッパラの方にいた時にね、すごく仲のいい友達がいたの…その子はとっても可愛くて、明るくて
ちょっとわがままなところもあったけど私の大好きな1番の友達だった…私もその子もプリパラが大好きで
プリチケが届いたら1番最初にトモチケを交換しようねって言ってたんだ』

らぁ｢そうなんだ…｣

『うん、でもその子はある日とてもショックを受けるようなことをされちゃって…だからせめて私だけは
その子の傍にいようって思ったの…それでとある約束をしたの』

らぁ｢約束…？｣

『私はずぅっと一緒にいるよって…君が何であっても、何があっても私はずっと友達だって…』

らぁ｢……｣

『でも私、家の事情で日本に来なくちゃいけなくなって…親達は私に何も言わずに
勝手に話を進めちゃってて…すぐに行かなくちゃいけなくなったの…せめて最後に一言だけでも
言いに行こうと家の中まで探したんだけど、その子どこにもいなくて…』

らぁ｢えぇっ！？｣

『だから私はごめんなさいって置き手紙と紙で作ったトモチケだけ置いて日本へ来ちゃったの…』

らぁ｢そう…だったんだ…プリパラに行く資格がないって言うのは、その約束を
破っちゃったからってこと…？｣

『……うん』

私が言った大事な約束を、自ら破るなんて最低のやること…

友達失格だ…

だからひびきちゃんの憧れだったプリパラに私は行っちゃダメなんだ…

忘れてるか、きっとすごく怒ってるだろうし…

『だから私はプリパラには行けな…』

らぁ｢なんで！？それなら尚更行くべきだよ！！｣

『…えっ？』

話…聞いてたよね…？私は所詮あの人達と同じだからプリパラに行く資格はない…

もしそれがひびきちゃんの目に止まりでもしたら、嫌な思い出をもっと思い出させてしまう…

そんなことは絶対に…

らぁ｢だってAちゃんは自分の意思で約束を破ったわけじゃないんでしょ！？親の人達が勝手に決めて
引き離されただけなのにAちゃんがこんなに苦しい思いをするなんておかしいよ！！｣

『でも！裏切っちゃったのは事実で…』

らぁ｢Aちゃん、その子に謝りたいんだよね？｣

『それは…うん…』

らぁ｢だったらライブを通してその子にちゃんと届けないと！このままだったら
ずっと喧嘩したままだよ？！それでもいいの？！｣