ずぅっと一緒【紫京院ひびき】 (ページ23)

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『え、えーっとぉ…』

たくさんのファンの子達がいるのはすごく嬉しいけど、一気に来られるとどう反応していいのか…

焦ってあたふたとしているとトラが咳払いをした

トラ｢こほんっ！こらこら君達！！Aのことが好きで話したいのはわかるトラが順番トラ！
Aが困ってるトラよ！はい、列になるトラ！｣

｢｢はーい｣｣

おおぉぉ…すごい…これがプロのマネージャーか…！！

私も今度から真似しよう！列になってくれた女の子達と接していると

暖かい言葉をたくさんくれてとても嬉しい、アイドルってこんなにいいものだったんだ！

｢あ、あの…！この間のライブすごく感動しました…！初めてとは思えないぐらい綺麗で可愛くて…｣

『わぁ～ありがとう！頑張った甲斐があったよ！』

｢それで…その…良かったらトモチケ交換してくれませんか！？｣

『…え…？』

｢ダメ…ですか…？｣

『トモチケ…かぁ…えーっとね…』

仲直りできる保証はないけど…初めてのトモチケ交換はひびきちゃんとって約束してるし…

でも断ったらこの子が可哀想だし…どうしよう…こういう時どうするか全然考えてなかった！！

頭がグルグルして話せなくなっているとトラが助け舟を出してくれた

トラ｢あっA！そろそろシアターライブについての説明が来る時間トラ！ファンの子達！
悪いけどAはこの辺で失礼するトラよ～！！｣

｢｢え～！！｣｣

『ご、ごめんねみんな！次のライブでは新曲を歌うから楽しみにしててね～！』

｢新曲だって！｣

｢楽しみに待ってるね～！｣

『ありがとう～！！』

ファンの子達から離れ湖の辺りまで来ると足を止めた

今日はたくさんトラに助けられちゃったな…

トラ｢なんとか誤魔化してこれたトラが…どうしてパキらなかったトラ？トモチケはあるトラよね？｣

『あるんだけど…その…』

トラ｢？｣

『昔すごく仲のよかった子と約束したの…初めてのトモチケ交換は2人でしようって…
まぁその子とは今では疎遠になっちゃってるんだけど…』

トラ｢ふ～んなるほどねぇ…じゃあAが気になるならその子と交換するまではしなくてもいいように
なんとか持っていくトラ｣

『え、いいの…？！』

トラ｢もっちろん！アイドルの願いを聞くのもマネージャーの仕事トラ！｣

『ありがとうトラっ！大好き！』

ギュッとトラを抱きしめるとフリーズした後奇声をあげて失神したのは後の話…