ずぅっと一緒【紫京院ひびき】 (ページ19)

今日:19 hit、昨日:16 hit、合計:7,176 hit

_。ページ19

あの後、ほとんど強制的に学園長代理室まで連れてこられてしまった私

あ、ちなみにちゃんと生きてるので安心してください

メンタルは今にも息が途絶えそうですが

安藤さんがご丁寧に紅茶を出してくれたが、私は今紅茶を飲めるほどの余裕もない！！

早く話を切り上げて帰りたい…！！素直に言うと逃げ出したい！！

ふとひびきちゃんの方を見ると組んだ手の上に顎を乗せてこちらをじっと見つめている

気まずい！！

『…あの…お話って…？』

ひび｢あぁ、実は昨日とあるライブを見てね｣

あ…もしかして、私のライブ…？

もしそうだとしたら、ひびきちゃん見てくれたんだ…！

まさか本当に見てくれていたなんてという事実に心が舞い上がっているのをなんとか隠す

ひび｢それで気になったんだけど…その子がどうも君と似ていてね、会えるなら一目会いたくて
名前も一緒だったから…違うかったかい？｣

もしここで私だって言ってしまったら尚更バレるのでは…？

なんで苗字変えなかったんだろう私…相手は明らかに怪しんでるし…

よし、ここは隠そう！！

『ひ、人違いかと…私そんなライブとかとても…』

ひび｢ふ～ん…？｣

『ほ…本当です！！』

どうしよう…尚更怪しまれてる…！！

やっぱり嘘だって言うべきか！？もう私なんで嘘つくの苦手なのについたの！！

私のバカ！！あんぽんたん！！おたんこなす！！

そう自分を卑下しているといきなりひびきちゃんが笑いだした

ひび｢ふっ…あはははっ！すまないね、でもあまりにも嘘が下手だったから…
普段から演じている僕からしたら新鮮でね｣

『は、はぁ…』

ひび｢なぜ嘘をついたのかはわからないけど…君はどうも僕の昔の友人とよく似ている｣

『うぐっ…そ、そうなんですね…あはは…』

その友達…私です…多分…

気まずすぎて新手の拷問かと思った始末でした