幼いころに戻ったような気持ちになれる物語 (ページ3)

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『ネックレス』ページ3

珍しく静かなリビング。

僕はポツ…ポツ…ポツ…という雨の音を目を閉じて聞いていました。

どのくらい、そうしていたのか自分でもわかりません。
ただ、二階から突然女の子の泣き声がしたのです。

興味がでて階段をあがると、激しくなる泣き声と雨音。

僕は女の子にかけ寄ります。

すぐさま僕を抱く女の子。しゃくりながらわけを説明してくれました。

どうやら、お気に入りのネックレスを失くしたようで、探しても探しても見つからないのだとか。

僕はあんな安物で？と思いましたが、雨以上に泣いていて気の毒だったので探してあげることにしました。

泣き寝入りする女の子と頑張る僕。

どのくらいそうしていたか、やっと、洗濯機の横の間で見つけられたピンクのネックレス。

僕はそれをリビングの机の上に置き、ふかふかのソファーの上でまた、目を閉じました。