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『絵』 ページ2
頑張って描いたのだろうな。と、すぐにわかるその絵。
大きさはいい加減ですが、丁寧な水彩画。
「これは、るーだよ!上手でしょ!」
ソファーに座るお父さんに、女の子は喜々として見せていました。
「これが僕?」となりそうなかわいい、優しい絵。
それを見たお父さんはとても嬉しそうに、メガネの優しい顔をにっこりさせました。
「うん。とってもかわいい絵だ。」
お父さんにほめてもらい、大満足の女の子は僕のところへ来て、僕を正面に。
そして僕のさらさらの毛をなでて、やっぱり、嬉しそうにするんです。
女の子はやっと僕にきちんと絵を見せてくれました。
正面からきちんと見た絵は、横で遠くから見るより、ずっとずっと素敵でした。
嬉しかった。
僕はしっぽをフリフリさせて絵をじっと見ていました。
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作者名:banka | 作成日時:2018年4月26日 22時