10歳差の恋愛事情【キヨ】 (ページ7)

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あのコンビニに通い始めてはや1ヶ月。

調べたらあのコンビニ、5年前にオープンしたらしい、知らなかったわ。

学生は夏休みのある日、俺はフジを家に招いて2人実況を撮る支度をしていた。

「キヨー、飲み物とかおやつ買いにコンビニ行こうぜ」

お昼を2時間ほど過ぎ、短針は3を指しているこの時間にフジがコンビニへ行こうと言い出した。

おやつとか小学生かよ、と思いながらコンビニなら行こうと思いサンダルを履く。

やべえな、最近少しでもいると期待して2日に1回のペースでコンビニ行ってるわ、常連かよ。

5分ほど歩き、そのコンビニの駐車場を歩いて扉に向かっていると、そーそー、とフジが言い出す。

「キヨが惚れた子どの子か教えてね」

居たらだけど、と話すフジにまてまてまて、と突っ込む、……お前、なんで知ってるんだ。

俺は……レトさんにしか……話してないはず……、まさか、

俺がレトさんがフジに話したことに気がついたのを察したのかフジがレトさんから聞いたんだよ！と慌てて言う。

即座にスタ爆してレトさんにおいレトルトと送る。

すぐ既読がつき、ごめんねぇキモくんと来た。
キヨだよ。狙ってんのかわかりづれえ誤字やめろ。

とりあえず店内に入り、即座にレジを見る。
店長らしき人と派手な茶髪女。あの子よりは身長高いな。俺の好みじゃねえけど。

「ねぇねぇどの子？もしかして茶髪の子？」

女子のように話しかけてくるフジにちげーよ、と即否定をする。

今日は居ねえのかな、と思いながらお菓子売り場に行くと、

「いらっしゃいませ」

と、あの店員さんがいた。
目が合って言っていた、手前にいたフジに。

お菓子を選びながら横目で彼女を見る。
レトさんと行ってみた時から、少し髪の毛が短くなっていて、結いていた髪の毛は解かれ肩ぐらいの長さになっていた。髪色は、変わってない。

「 ( 髪切ってもなんまら可愛い ) 」

俺ずーっとこのコンビニにいてえわ、てか働きてえわ。

俺がカゴにお菓子を入れようとすると、バサ、とお菓子を落とした音がした。

隣を見ると彼女がお菓子を前出ししてて落としたのをフジが拾ったという光景が俺の目の前で繰り広げられていた。

「すみません、ありがとうございます」

「いえいえ」

お礼を言ったその子の笑顔はなんまら可愛い。

商品を買い終わり、店を出る。

あの子は可愛かった、けど、

「フジ、お前帰ったら覚えとけよ」

「え、何！？」