HiGH&LOW〜俺が守るから〜【3】《佐野玲於》

ICE ページ3

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レオside




バーニー「…逃がすかよ！」




声を荒らげたバーニーがスモーキーに向かって殴りかかってきた。


スモーキーはそれを華麗に避け、そして、
思い切りバーニーの頬を殴る。

続いてかかってきたパールも、
一蹴りで飛ばしてしまった。




スモ「…A！」


A「…！」




セイラとやり合ってたAは一瞬こちらに視線を送る。


そして、タイミングよく、
セイラの腹部を思い切り蹴った。




A「このっ…！」




それにより、今までになく飛ばされたセイラ。

痛がってるそのすきを見て、
俺たちのもとに駆け寄ってきた。




パール「まて…っ！」


ICE「…パール、もういいじゃねえか。」




2階から降ってきた声。

ずっと黙って様子を見ていたICEが、
口を開いたのだ。




ICE「もう十分やりあっただろ。」


パール「…ICE、お前、いいのか？せっかくスモーキーがいるのに。」


ICE「今日じゃなくても、またやり合える時はすぐやってくるさ。ガキもいて邪魔だしな。」


バーニー「っちぇ、いいとこだったのに。」




ICEの言葉に、
次々と戦闘態勢を解くマイティのメンバー。




バーニー「俺らのところ来たくなったら、いつでも歓迎だからね？Aちゃん。」


A「心配しなくてもそんなことは絶対ないから。」


ICE「…スモーキー、今度はちゃんとやろうぜ」


スモ「俺は、家族のためにしか戦わない。」




ずっと挑戦的な笑みを浮かべているICEに、
スモーキーは睨みをきかせながら言った。



……交わされた、リーダー同士の会話。




それを最後に、
私たちはホールを出た。





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