見覚えのある景色 ページ17
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A「…レオ……」
そう呟けば、
私に振り下ろされるはずだった拳を掴んだまま、チラリとこちらを見て、目が合った。
レオ「…また絡まれてるのか?それとも自分から?」
A「そんなわけないでしょ。バカ。」
レオ「そうだな、俺もそれは困る。」
一瞬困ったような笑顔を浮かべると、
レオは男の腕をねじった。
男「いててて!!!!」
男「てめっ!何してんだよ!!!」
そばにいたもうひとりの男が
レオ目がけて拳を飛ばしてきた。
レオはそれを諸共せず、
拳が届く前に男の腹部を蹴り飛ばす。
うぁっ!っと声を上げながら男は尻もちをついて。
男「な、なんなんだよ!!」
今度は腕をねじ曲げられていた男。
勢いよくそれを振りほどくと、
レオにまた拳を飛ばす。
もちろん、レオにとってはどうってことないパンチで
拳を手のひらで受け止めた。
その間、いつの間にか起き上がっていた男が
今度は私目がけて拳を振り上げてきて。
レオはもうひとりの方を構ってたから、
私はがら空きも同然。
でも、私にとっても
こんな奴らのパンチなんか、朝飯前で。
さっきのレオと同じように
男を蹴り飛ばしてやった。
レオ「…でけえ蹴り。笑」
A「これは不可抗力だからね?」
約束は守ろうとしていることを、しっかりと伝える。
その後はレオが2人ともをやっつけてくれて。
いろんな所を痛がりながら2人が去るのを見送りながら、
レオは多少汚れたジャケットを軽く払った。
目の前で揺れる、カーキ色。
覚えのあるこのシチュエーションに、
なんだか笑えてくる。
A「…なんか、初めて会った時みたいだ。」
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mizuho(プロフ) - らな。ちゃんお疲れ様でした。受験頑張ってね。そして必ず戻って来てね。楽しみに待ってます。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: 109fdf6d90 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きだしてほしいです。お願いします!! (2018年12月3日 12時) (レス) id: 750b708fbc (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ - さっき『好き。...嘘、大好き。』の方に無駄に長いコメントしたのにまたコメントしちゃいました∂∀∂テヘ更新頑張るんだz(殴)グフォッ ...すいませんでした...頑張って下さいぃぃぃi(殴) ..... (2018年9月9日 22時) (レス) id: 37c11fdefd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - この作品ほんとにめっちゃ大好きです!!更新楽しみにしてます!! (2018年9月4日 23時) (レス) id: fe7972cd9d (このIDを非表示/違反報告)
Misaki(プロフ) - 更新頑張ってください!この作品、凄く大好きです! (2018年8月30日 13時) (レス) id: cd78924a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2018年6月27日 0時