HiGH&LOW〜俺が守るから〜【3】《佐野玲於》

そういう奴 ページ1

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レオside




……来いよ、なんて言ったものの。


マイティを同時に2人相手するというのは
なかなか大変なもので。



容赦なくかかってくるパールとバーニー。





パール「あれ？疲れてんじゃね？」


バーニー「やっぱ交代制にする？」


レオ「うるっ、せぇ！！」




得意の、リズミカルなステップで
一気に2人を蹴り飛ばした。

尻餅をつくものの、なんともない様子で起き上がるバーニーたち。



いつ受けた拳だろうか。

口の中はさっきから血の味がしている。





バーニー「なぁー、なんでそんな必死になってるわけ？」


レオ「あ？」


バーニー「女の子見つけられたじゃん。先その子連れ出せば？まあ、Aちゃんは応戦中だから動けないけど。」


レオ「…お前なんかが気安くあいつの名前呼ぶんじゃねえよ。…俺はAとサラと3人でスモーキーたちのもとに戻るって決めてんだ。」


バーニー「…とかいって、彼女取られそうでビビってそばを離れられないんじゃないの？」


レオ「……」




俺は黙ってバーニーたちを睨んだ。




…図星といえば図星だ。

もし、この状況下の中で俺がいなくなったとして、Aは3対1。


女ひとりを連れ去ろるなんて、
容易いことだ。




レオ「……Aは渡さない」


バーニー「だったらこんなとこ連れてくるなよ？渡しに来てるようなもんでしょ？」




呆れたような顔でバーニーは言った。

確かにそうだ。


狙われてるやつを、敵陣に連れていくなんて。



だけど、そうでもしないと
Aはきっと、さらに自分を責める。

こっそり、俺たちのあとをつけてくるかもしれない。



そういう奴だ、Aは。

人が危険な目に合うのを黙ってじっとしていられない。




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