HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

仕事 ページ28

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レオ「……A。」




夜。

呼び出された目的は、早速仕事の内容だった。


内容は、闇組織の取引をカメラに収めてくること。

そのデータをある人に売って、お金に帰るらしい。




レオ「今回は、俺も同行する。いいな。」


A「わかった。」






ふたりで、取引が行われる場所へ向かう。




レオ「……なんで、RUDEになんか入ろうとしてるんだ、お前。」




道中、そんなことを聞いてきたレオの声は低くて。

怒ってるって、すぐに分かった。




レオ「RUDEは女が入るようなチームじゃない。無名街にいられれば、十分だろ？」


A「……守られるだけは、嫌だよ。」


レオ「何言ってんだ。」


A「住むだけじゃ、レオ達の厄介になるのと変わりないよ。私だってできることしたいもん。」


レオ「……ったく……何がしたいんだよ。」




大きくため息をつく。

だけど、好きにしろって、最終的には折れてくれた。




そんなことを話してるうちに、目的の場所に着いて。

ふたりで建物に潜り込む。

そこは、言われたとおり、取引の最中だった。



カメラを取り出して、素早く写真を撮る。

しっかり撮れているのを確認して、その場を後にした。




レオ「ほんとに、慣れてるんだな……」




私の仕事っぷりに、レオも少し驚いている様子。


私は自慢げにピースを送ってやった。






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